マッサンで長男が登場しない理由は？史実では海外に渡っていた

朝ドラ『マッサン』では、政春の兄である長男が登場していません。

亀山家の親戚が集まる場面でも、長男の姿は描かれませんでした。

「なぜ長男だけ出てこないのか。」と疑問に感じた人も多いでしょう。

実は、長男には実在するモデルがいる可能性があります。

史実を調べると、ドラマの設定と重なる点も見えてきました。

この記事では、マッサンで長男が登場しない理由を解説します。

あわせて、長男のモデルとされる人物の史実についても紹介します。

マッサンで長男が登場しない理由は？

マッサンで長男が登場しない理由は、大きく分けて二つあります。

この二つの理由が重なり、長男は物語の中で姿を見せなかったと考えられます。

海外へ行った設定のため

長男が登場しない一つ目の理由は、海外へ行った設定になっているためです。

物語の中で、長男は家を出て、自分の道を選んだとされています。

その結果、長男ではなく、次男の政春が家業を継ぐことになりました。

本来であれば、跡取りは長男だったはずです。

作中では詳しく描かれていませんが、母親は反対した可能性があります。

母親は、亀山酒造を守ることを何より大切にしていました。

そのため、長男を簡単に家から出したとは考えにくいでしょう。

大きな衝突があり、連絡を取っていなかった可能性もあります。

その結果、法事などにも姿を見せなかったのかもしれません。

ただし、長男が亡くなったという描写はありません。

そのため、海外で元気に暮らしている設定だと考えられます。

物語の焦点を主人公夫妻に絞るため

長男が登場しない最大の理由は、物語の焦点を主人公夫妻に絞るためだと考えられます。

長男を登場させると、家族関係の描写が広がりすぎてしまいます。

その結果、夫婦の挑戦や葛藤が薄れてしまう可能性がありました。

史実でも、長男は海外に渡っています。

この史実を踏まえ、ドラマでは『海外にいる存在」として設定だけが残されたと考えられます。

長男を登場させなかったことで、物語はウイスキー作りと夫婦の歩みに集中できました。

そのため、最後まで姿を見せない演出が選ばれたのでしょう。

マッサンの長男のモデルは史実では海外に渡っていた

史実でも、『マッサン』の長男のモデルは海外に渡っていました。

モデルと考えられる人物は、『竹鶴申一さん』です。

申一さんは、竹鶴家の長男として1876年頃に生まれました。

マッサンのモデルである政孝さんとは、18歳の年の差があったといわれています。

竹鶴家は、地元でも知られた名家でした。

経済的に恵まれた家庭で育ち、当時としては珍しく大学を卒業しています。

広島から上京し、申一さんは早稲田大学で学びました。

大学卒業後は、商社で働き始めます。

本来であれば、長男である申一さんが実家の跡取りになる立場でした。

しかし、申一さんは酒造業を継ぎませんでした。

その理由は、家業に強い関心を持っていなかったからだといわれています。

商社に勤めていた申一さんは、マレーシアへ渡りました。

現地では、ゴム栽培事業に取り組みます。

ただし、この事業はうまくいきませんでした。

その後の人生について、詳しい記録は残っていません。

一方で、政孝さんの留学時に、人脈を使ってイチゴ農家を紹介したという話があります。

このことから、兄弟が完全に音信不通だったわけではないと考えられます。

Q＆A

まとめ

『マッサン』で長男が登場しない理由は、二つあります。

一つは、物語の中で海外へ行った設定になっていることです。

もう一つは、物語の焦点を主人公夫妻に絞る演出が選ばれたことです。

長男は、亡くなった設定ではありません。

作中では、海外にいる存在として扱われています。

史実でも、長男のモデルとされる人物は海外に渡っていました。

この史実を踏まえ、ドラマでは登場させず、設定のみが残されたと考えられます。

長男を描かなかったことで、物語はウイスキー作りと夫婦の歩みに集中できました。

史実と演出を知ることで、『マッサン』の物語はより分かりやすく感じられるでしょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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