『とと姉ちゃん』67話(2025年8月8日再放送)は、常子がいよいよ出版社で働き始めました。
編集の現場に飛び込む中で、初めての体験に戸惑いつつも真摯に向き合う常子。
戦時中の厳しい現実のなかでも『人の役に立つこと』を探し続けます。
今回は『とと姉ちゃん』67話のあらすじを詳しくご紹介します。
前回66話のあらすじはこちら。
とと姉ちゃん67話あらすじ!

『とと姉ちゃん』67話(2025年8月8日再放送)では、常子がついに新しい職場『甲東出版』で働き始めます。
常子が甲東出版で働き出す
常子は、新しい職場『甲東出版』で働くことが決まりました。
帰宅後、滝子や君子たちに報告すると、久しぶりの明るいニュースに家族全員が大喜び。
その頃、滝子は体調を崩して寝込むことが多くなっており、君子が献身的に看病を続けていました。

おばあちゃま、今日も寝たきりかな?
常子たちも滝子の体調を気にしていました。
そして話題は、鞠子の将来へと移ります。



まりちゃん、いずれ会社の良い人紹介してあげるね。
それは、鞠子が作家になるきっかけを作りたいという姉心からの言葉でした。
鞠子は感謝を伝えつつ、「落ち着いてからでいい」と控えめな様子。



ねえ、出版ってどういう仕事なの?
常子は明るく、「わからない!」と答えました。
実は、常子自身も出版の仕事についてよく分かっていなかったのです。
翌日、常子は甲東出版へ出社。
編集長の谷から、さまざまな業務を教わります。
作家から届いた原稿を読みやすく直し、文字数を確認する「割り付け」作業。
さらに、定期購読者への発送準備など、出版に関わる基本を学んでいきます。
編集会議にも参加することになった常子。
会議中、同僚たちのお茶がないことに気付き、さりげなくおかわりを用意。
気が利くと褒められますが、谷は厳しい態度で注意しました。



今会議中だぞ。雑誌の内容を考える時間だ!他のことは考えなくていい!
谷から常子も何か意見がないかと問いかけられ、驚く常子。
女性が意見を出しても良いのかと谷に尋ねます。



当たり前じゃないか!ここでは男も女もない。君の考えを素直に言っていいんだよ。
その言葉に、常子は驚きながらも笑顔でうなずきました。
人の役に立つもの



もお~ビックリしました!
帰宅後、夕食を囲みながら、常子は甲東出版での出来事を興奮気味に家族に話しました。
女性でも意見を求められ、仕事を任せてもらえることに大きな感動を覚えた常子。
そのあまりの熱量に、思わず喉にごはんを詰まらせてしまうほど。
清が「何か企画は考えたのか?」と尋ねました。
しかし、常子の頭にはまだ何のアイデアも浮かんでいません。
すると、滝子が穏やかに口を開きます。



せっかく多くの人の目に触れるなら『人の役に立つもの』がいいんじゃないかい?
自身が40年もの間、同じ仕事を続けてこられたのは、自負があったからだと話します。
そして、そうした実感が常子にとっても支えになるはずだと語るのでした。
その言葉に、常子は大きくうなずきます。
甲東出版
翌日から、常子は『人の役に立つものとは何か』を真剣に考え始めました。



なにかこう人の役にたつようなことを雑誌でできないかなと思ってるんですけど。
「悩みを解決する特集なんてどう?」と同僚のアイデアが出てきます。
しかし、谷は人によって悩みが違うので難しいのではないかと言います。
それぞれの悩み
一方その頃、鞠子は自分の進路について悩んでいました。
卒業後は、工場に就職するつもりだと聞かされた木戸は、少し残念そうな表情を浮かべます。
木戸は鞠子なら良い作家になれると思っていたのです。



いえ、決して作家の道を諦めた訳ではありません。
仕事が終わったら、きちんと毎日書き続けるつもりです。
けれど、木戸は厳しい現実を突きつけます。
一日中働いて疲れているのに、本当に良いものが書けるのかと言いました。
その問いに、鞠子は何も言い返せませんでした。
木戸は、自分はこれからも文学の道を突き進むつもりだと伝えます。
「またどこかで会えるといいね」そう言い残し、木戸は静かに立ち去っていきました。
青柳商店
そのころ、青柳商店の清もまた、大きな悩みを抱えていました。
この一ヶ月で、売り上げがなんと3割も減少。
経営の見通しは厳しく、人員削減を検討するしかない状況に追い込まれていました。
とはいえ、もともと従業員の数は少なく、削るに削れない現状。
苦渋の決断として、営業規模を大幅に縮小し、職人を一人だけ残す体制に変えることを決めます。
帰り道
その帰り道。
常子は「人の役に立つものとは何か?」をずっと考えながら歩いていました。
すると、化粧をして歩いていた若い女性が年配の女性から激しく叱られている場面に出くわします。
次に声をかけられたのは、常子自身。
若い娘が堂々と真ん中を歩くべきではないと言われました。
常子は毅然と答えます。



どこを歩こうが、私の勝手です。
女性はさらに激怒しますが、常子は背筋を伸ばし、その場を立ち去りました。
綾からの手紙
常子はふと、かつて賑わっていた森田屋の前で足を止めます。
今は空き家となった店先に、少しだけ寂しさを覚えながら目を向けていました。
そんな時、郵便配達中の男性が声を掛けてきました。
差出人の名前を聞いて、常子は驚きます。
それは、かつての女学校時代の友人『綾』からの手紙でした。
急いで帰宅した常子は、落ち着かない手つきで封を開け、便箋に目を通します。
綾は今、名古屋に嫁ぎ、軍医の夫と暮らしていること。
嫁ぎ先では自由が効かず、慣れない生活に戸惑っていること。
そして、夫が軍医として出征することへの不安。
そんな胸の内が、丁寧な筆致で綴られていました。
常子に手紙を書こうと思った時、女学校時代の懐かしい日々が浮かび、胸がいっぱいになった。
手紙の最後には、そう記されていました。
とと姉ちゃん67話の感想


第67話では、常子が甲東出版で働き始め、人生の新たな一歩を踏み出しました。
編集会議で女性の意見も歓迎され、常子はとても嬉しそうでしたね。
滝子の『人の役に立つもの』という言葉は、常子の今後の軸になっていきそうです。
また、鞠子の進路や清の経営難といった周囲の人々の悩みも描かれました。
戦中の不安定な時代背景がしっかりと伝わってきます。
ラストの綾からの手紙が届いたのも、驚きました。
綾からの手紙で、常子は何かアイディアを思いつくのでしょうか。
常子がどんなアイディアを思いつくのか、今から楽しみです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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