『あんぱん』第11週で、千尋が海軍少尉として駆逐艦に乗ることが明かされました。
しかし、その後千尋がどうなったのかについては語られていません。
千尋は戦死してしまうのか、戦争から無事に帰って来ることができたのか。
千尋の安否について心配の声が多く上がっていました。
今回は、千尋がどうなったのか、その後についてわかりやすく解説します。
また、モデルとなったとされる『柳瀬千尋さん』の史実との共通点や違いもご紹介します。
【あんぱん】千尋はどうなる?

千尋は戦争で帰らぬ人となったことがわかりました。
第11週では、千尋が海軍少尉になったことがわかりました。
たかしに駆逐艦に乗ることを伝え、千尋は物語から一度姿を消します。
実は、これが兄弟での最後の会話となってしまいました。
その後、千尋の安否については、しばらく描かれません。
そのため「千尋はどうなったのか」。
「無事に帰って来ることができるのか」と、心配の声も。
その答えは、第13週で明かされます。
終戦後、たかしは御免与町にある実家へ帰ってきました。
その時、千尋がすでに戦死していたことが判明します。
いつ亡くなった?
千尋がいつ亡くなったのか、作中では詳細が語られていません。
しかし、第13週時点で柳井家に千尋が戦死した知らせが届いています。
そのため、終戦前に亡くなっていると考えられます。
たかしに会いに来た時、千尋は「5日後に佐世保から出発する」と言っていました。
ただ、そのあと物語の中で、千尋の様子が描かれることがありませんでした。
出撃後からあまり時間が経たないうちに、亡くなった可能性もあります。
もしかすると、たかしが中国へ出発した頃には、すでに帰らぬ人となっていたかもしれません。
亡くなったのはどこ?
『あんぱん』では、千尋がどこで亡くなったのか具体的には描かれていません。
しかし、出発前に千尋は「行き先は南方」とたかしに話していました。
そして、乗船したのは長崎県の佐世保です。
これらの情報から考えると、フィリピンや東南アジア周辺の海で亡くなった可能性が高いでしょう。
実際、多くの駆逐艦が南方での作戦に参加していたと言われています。
そのため、千尋もその中の一人だったと考えられます。
【あんぱん】千尋の史実からその後の共通点や違いを解説

『あんぱん』の千尋は、やなせたかしさんの弟『柳瀬千尋さん』がモデルとされています。
ドラマと史実には、いくつかの共通点がありますが、一部に違いもあります。
ここでは、千尋のその後がどこまで本当の話なのか。
史実との共通点と違いをわかりやすく整理しました。
千尋との共通点
共通点を表にまとめると、以下のようになります。
共通点の項目 | 『あんぱん』千尋 | 柳瀬千尋さん |
---|---|---|
海軍での階級 | 海軍少尉 | 海軍の士官 |
志願入隊 | 自ら志願して海軍へ | 自ら志願して入隊 |
出撃前の面会 | 兄に会いに行く | 兄に最後の挨拶に訪れる |
亡くなった場所 | 行き先は「南方」とのみ明言 | フィリピン近海 |
亡くなった時期 | 駆逐艦乗船後? | 出撃後(22歳の時) |
海軍の階級
柳瀬千尋さんは、実際に海軍に志願し、士官として任務に就いていました。
『あんぱん』でも、千尋は海軍少尉という階級で描かれています。
ふたりとも、自ら志願して海軍へ入隊していること。
階級や経歴がよく似ています。
出発前の挨拶
『あんぱん』では、千尋が兄のたかしに会いに行きます。
「帰って来い」というたかしの言葉に、千尋は答えませんでした。
史実でも、柳瀬千尋さんは戦地へ向かう前に兄のやなせたかしさんと会っています。
その時、柳瀬千尋さんは戻れないことを覚悟していました。
「生きて、絵を描いて欲しい」と、やなせたかしさんに伝えたそうです。
戻ることができないかもしれないと、覚悟をしていたことも共通しています。
亡くなった場所
千尋と柳瀬千尋さんは、どちらも南の海で亡くなっています。
史実では、柳瀬千尋さんはフィリピン近海で帰らぬ人に。
『あんぱん』でも、千尋は「南方へ向かう」と話をしていました。
そのため、同じような場所で最後を迎えた可能性があります。
正確な場所はドラマでは明かされていませんが、共通点は多いです。
千尋との違い
違いをまとめると、以下のようになります。
項目 | 『あんぱん』千尋 | 柳瀬千尋さん |
---|---|---|
のぶとの関係性 | 幼なじみ | 会ったことがない |
恋愛の設定 | のぶが好き | 詳細不明 |
『あんぱん』では、千尋がのぶに想いを寄せている描写があります。
しかし、史実では、柳瀬千尋さんが小松暢さんに恋をしていたという記録はありません。
そもそも、小松暢さんとやなせたかしさんが出会ったのは、終戦後でした。
柳瀬千尋さんが亡くなったのは、それよりも前です。
そのため、柳瀬千尋さんと小松暢さんは一度も会っていないことがわかりました。
この恋のエピソードは、ドラマの演出として加えられたフィクションといえます。
まとめ
- 千尋は戦争で帰らぬ人となった
- 亡くなった時期や場所の詳細は明かされていない
- モデルとなった柳瀬千尋さんとは、いくつか共通点がある
- 恋愛描写は、ドラマオリジナルの設定
『あんぱん』第11週で、海軍の士官となった千尋。
その後、千尋は戦争によって亡くなってしまうことがわかりました。
物語では、千尋の詳しい死因や時期などは描かれていません。
しかし、出撃後に南方の海で亡くなった可能性が高いと考えられます。
千尋は、やなせたかしさんの弟『柳瀬千尋さん』がモデルといわれています。
柳瀬千尋さんと千尋には、いくつかの共通点がありました。
海軍の士官だったことや、出撃前に兄に面会をしていること。
そして、南方で亡くなったことなども史実と一致しています。
ただ、のぶと千尋の関係性は、ドラマのオリジナルの設定です。
実際に、小松暢さんと柳瀬千尋さんは顔を合わせたことがありませんでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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