ばけばけのタエはなぜ物乞いに？小泉チエの史実でも実話だった

『ばけばけ』第6週で、タエが物乞いになったことが判明しました。

誇り高く生きてきたタエが、なぜ物乞いにまで落ちたのでしょうか。

また、タエのモデル『小泉チエさん』も実際に物乞いをしていたことがわかっています。

つまり、タエの物乞いは実話に基づく描写だったのです。

この記事では、

この2つを、わかりやすく解説します。

ばけばけのタエはなぜ物乞いに？

『ばけばけ』でタエが物乞いになった理由は2つあります。

誇りを守る気持ちと、貧しさの現実が重なりました。

その結果、タエは生きるために物乞いを選んだと考えられます。

武家の女性としての誇り

タエが物乞いになった理由のひとつは、武家の誇りです。

タエは、家柄と教養に強い誇りを持つ女性でした。

実家は雨清水家よりも格上の名家。

お茶や三味線も、人に教えられるほどの腕前でした。

本来なら、その技術でお金を稼ぐこともできたはずです。

しかし『武士の娘はお金を稼ぐものではない』と考えていたタエ。

お金を稼ぐくらいなら、物乞いになったほうがいい。

そんな強い信念があったのかもしれません。

この誇り高さこそが、タエを物乞いへと追い込んだ一因だと考えられます。

生活の困窮

タエが物乞いになったもうひとつの理由は、生活の困窮です。

働き手がいなくなり、家計が立ち行かなくなりました。

織物工場は倒産し、雨清水家の財産は借金返済に使われました。

その結果、タエと三之丞には何も残りませんでした。

生活のため、三之丞が働き始めます。

しかしタエは『雨清水家の人間が人に使われるのは恥』と考えていました。

三之丞は職を探し続けますが、タエが納得する仕事は見つかりません。

やがて収入は途絶え、生活はますます苦しくなります。

誇りと現実のはざまで、タエは生きるために物乞いを選ばざるを得なかったのです。

ばけばけのタエの物乞いは小泉チエの史実でも実話だった

タエのモデルとなった小泉チエさんも実際に物乞いをしていました。

史実によると、チエさんにも物乞いをしていた時期があったのです。

つまり『ばけばけ』でタエが物乞いになったのは、実話に基づく描写でした。

では、小泉チエさんが物乞いになったのはいつなのでしょうか。

そして、なぜ物乞いになったのでしょうか。

ここでは、小泉チエさんが物乞いだった時期と理由を詳しく解説します。

小泉チエが物乞いになった時期

チエさんが物乞いになったのは、夫である小泉湊さんの死後です。

史実によると、湊さんが亡くなる前に小泉家の繊維工場が倒産しました。

さらに、長男は女性と駆け落ちし、家を出て行きました。

チエさんは、支えてくれる家族を失ってしまったのです。

『ばけばけ』でも、この史実が忠実に描かれています。

夫を亡くしたあと、チエさんは生きるために物乞いをするしかありませんでした。

小泉チエが物乞いになった理由

チエさんが物乞いになった理由は、頼れる人がいなかったからと考えられます。

夫を亡くし、家族も実家も助けてくれる人がいませんでした。

裕福だった実家も、小泉家と同じように没落していました。

そのため、チエさんは実家に頼ることができません。

小泉家には子どもが何人かいましたが、誰も支えにはなりませんでした。

長男は家を出て、次男は若くして亡くなりました。

三之丞のモデルとされる三男は、頼りない人物だったと伝えられています。

長女も働かず、家計を助けることはありませんでした。

夫の死に加え、頼れる家族も財産も失ったチエさん。

生活はすぐに困窮しました。

最初は家財を売ってお金を作りましたが、それも長くは続きません。

やがて何も残らず、チエさんは生きるために物乞いを選ぶしかなかったのです。

それでもチエさんは、物乞いを恥ずかしいこととは思っていませんでした。

「働かない子どもを食べさせるためなら仕方ない」と考えていたのでしょう。

物乞いという行動の裏には、家族を守るための誇りと信念があったのかもしれません。

どうやって物乞いから抜け出せた？

チエさんが物乞いの生活から抜け出せたのは、小泉セツさんの援助によるものでした。

実母の苦しい状況を知ったセツさんは、すぐにお金を送りました。

セツさんからの支援で、チエさんは物乞いの生活を終えることができました。

しかし、このお金を三男が生活費として使っていたことがのちに判明します。

これが原因のひとつとなり、セツさんと三男は絶縁状態になったと伝えられています。

Q＆A

まとめ

『ばけばけ』でタエが物乞いになったのは、史実に基づく実話です。

その背景には、武家の誇りと生活の困窮という2つの理由がありました。

史実によると、タエのモデル『小泉チエさん』も実際に物乞いをしていました。

チエさんが物乞いになった理由は、夫の死と生活の困窮。

頼れる家族も実家もなく、生きるために物乞いを選ぶしかありませんでした。

それでもチエさんは、物乞いを恥ずかしいこととは思っていませんでした。

子どもを食べさせるための行動であり、そこには母としての誇りがありました。

やがて娘の小泉セツさんの援助によって、チエさんは物乞いから抜け出します。

『ばけばけ』でも、トキがタエを助ける展開が描かれています。

今後、三之丞がトキの支援なしでタエを支えられるのかにも注目です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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