やなせたかしの詩集『愛する歌』は実在!内容・価格・入手方法を解説

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やなせたかし詩集愛する歌
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朝ドラ『あんぱん』で登場した詩集『愛する歌』。

この作品には、実在のモデルがあります。

それが、やなせたかしさんが1966年に出版した詩集『愛する歌』です。

やなせたかしの詩集『愛する歌』には、どんな内容が収録されているのでしょうか。

さらに、現在の入手方法や価格も気になるところです。

この記事では、やなせたかしさんの『愛する歌』について次の点を紹介します。

  • 出版の経緯と発刊の由来
  • タイトルの意味
  • 詩集の内容と特徴
  • 初版の価格と現在の価値
  • 入手方法(中古本・展示・記念館情報)
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目次

やなせたかしの詩集『愛する歌』は実在の詩集!

机と紙

朝ドラ『あんぱん』に登場した詩集『愛する歌』。

実際に、やなせたかしさんが1966年に出版した実在の詩集です。

では、この『愛する歌』はどんな経緯で誕生したのでしょうか。

タイトルの由来やどれくらい売れたのか気になります。

ここからは、出版の背景や由来、初版の発行部数から大ヒットの理由をわかりやすく解説します。

『愛する歌』の誕生経緯

『愛する歌』出版されたきっかけは、辻信太郎さんとの出会いです。

辻信太郎さんは、サンリオ(旧・山梨シルクセンター)の創設者

出会いの場は、やなせたかしさんが開いた陶器展でした。

辻信太郎さんは、仕事の依頼で陶器展を訪れました。

やなせたかしさんはその依頼を受けた後、自費出版用に整理していた詩を見せます。

それを見た辻信太郎さんは・・・。

辻信太郎さん

うちで出版しましょう!

やなせたかしさんに詩集を出版することを提案しました。

実は辻信太郎さん、学生時代から詩が大好きだったそうです。

当時の山梨シルクセンターは、社員6人ほどの小さな会社。

出版部はなく、創設には社員も銀行も反対しました。

それでも辻信太郎さんは、やなせたかしさんの詩集を出版するために出版部を創設

配属されたのは、大学を卒業した青年・伊藤さんだけでした。

こうして、1966年9月に『愛する歌』は刊行されました。

『愛する歌』の由来

『愛する歌』というタイトルは、やなせたかしさん自身がつけました。

ここにある詩は、あまりよに知られることはないだろうが、自分にとっては愛する歌なんだ。

そんな想いを込めて『愛する歌』と名付けられました。

『あんぱん』でも、たかしは同じ理由で詩集を『愛する歌』というタイトルにしていました。

初版の発行部数は?

『愛する歌』の初版発行部数は、3,000部でした。

当時、第一詩集はあまり売れず、初版は500部前後が一般的でした。

購入者も発行者の仲間や知人が中心です。

やなせたかしさん自身も、売れるとは思っていませんでした。

そのため、経費を抑えるために灰色のカバーを一色刷りにしています。

それでも、辻信太郎さんは3,000部の初版発行を決断しました。

『愛する歌』が大ヒット

『愛する歌』は第5集まで続刊した大ヒット作品です。

第1集だけでも、最終的に約10万部売れたといわれています。

実は、辻信太郎さんも売り方はわからなかったそうです。

そこで東京の出版社の社員に相談し、本の流通の仕組みを学びました。

サイン会での売り込み

辻信太郎さんは、やなせたかしさんにサイン会を提案します。

理由は、新聞に広告を掲載する宣伝費がなかったためでした。

初めての会場は銀座の雑貨店の一角。

辻信太郎さんと伊藤さんが呼び込みをすると、80冊が即売れ

その後も、様々な場所でサイン会を開催しました。

下着売り場でもサイン会を行うと、大盛況に。

こうして『愛する歌』の初版は完売。

シリーズ化され、第5集まで発売される大ヒットとなったのです。

刊行年まとめ

詩集『愛する歌』はシリーズごとに刊行され、次のように続きました。

  • 第1集:1966年(26ページ)
  • 第2集:1967年(112ページ)
  • 第3集:1969年(109ページ)
  • 第4集:1970年(111ページ)
  • 第5集:1991年(109ページ)

1集目は薄めの詩集でした。

しかし、その後は内容もボリュームも増え、長く愛され続けました。

やなせたかしの詩集『愛する歌』の内容は?

鉛筆と紙

詩集『愛する歌』は歌になる詩や恋愛詩など、幅広いジャンルが収録されています。

さらに、すべての詩にやなせさん自身のイラストが添えられた、特別な一冊です。

元ネタは自費出版作品

『愛する歌』の原点は、やなせさんが自費出版した『ぼくのまんが詩集』でした。

この詩集を見た辻信太郎さんが、正式に刊行を提案したのです。

『ぼくのまんが詩集』には、ラジオやドラマで書き溜めた詩が収録されていました。

その詩にはプロの作曲家が曲をつけ、プロの歌手が歌いました。

しかし放送後は音源が残らず、やなせたかしさんは寂しさを感じました。

「形に残したい」という想いから、詩集『愛する歌』が誕生しました。

初版の特徴

『愛する歌』の初版は、1966年9月に刊行

ページ数は26ページで、ケース付きという仕様でした。

  • 歌になる詩が中心
  • 童謡や歌謡曲のようなリズム感ある作品が多い
  • すべての詩にやなせたかしさんのイラスト付き

やなせたかしさんにとって、詩と絵は常にセットで生まれるものでした。

そのため、全作品にイラストが描かれていたのです。

初版は、歌になる詩が中心でした。

続刊では、恋愛詩など幅広いジャンルが追加されていきました。

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やなせたかしの詩集『愛する歌』の価格は?

包装された本

やなせたかしさんの詩集『愛する歌』は、1966年9月に刊行されました。

初版の販売価格は180円

当時の100円は、現在の約550円に相当します。

つまり180円は、今でいうおよそ1,000円前後の感覚です。

その頃の漫画雑誌は、100~150円ほどで販売されていました。

そのため『愛する歌』は、漫画雑誌よりも少し高めの本でした。

ただし、内容は詩とイラストが収録された豪華な一冊。

大切に手に取ってもらうための価格設定だったと考えられます。

結果的に、この価格でも読者に受け入れられました。

第1集だけで約10万部を売り上げる大ヒットになったのです。

やなせたかしの詩集『愛する歌』の入手方法を解説

本がある部屋

やなせたかしさんの詩集『愛する歌』は、現在入手が非常に困難な希少本です。

中古市場の状況

中古サイトを確認しましたが、在庫切れが多く出品自体がほとんどありません。

フリマアプリでも同じく、ほぼ在庫が確認できませんでした。

特に初版の『愛する歌』は、まったく流通していません。

たまに出品があっても、高額で取引されているケースが多いようです。

そのため、現時点でネット経由で購入するのは難しい状況です。

可能性があるとすれば、古本屋などで偶然見つけるケースくらいかもしれません。

ただし、『あんぱん』の影響で、やなせたかしさんの詩集に注目が集まっています。

そのため『愛する歌』もさらに人気が高まることが予想されます。

今後さらに入手が難しくなるかもしれません。

特別展示で『愛する歌』を見る方法

実物を手に入れるのが難しい中、朗報もあります。

現在、『愛する歌』の詩は、高知県の『やなせたかし記念館』で特別展示されています。

  • 展示期間:2025年11月9日(日)まで
  • 場所:高知県香美市『やなせたかし記念館』

ただし、入館には事前予約が必要です。

来館を予定している方は、公式サイトから確認しておくと安心です。

やなせたかし記念館では、『愛する歌』以外の作品も見ることができます。
限定グッズの販売もあり、ファンにとっては貴重な体験になるはずです。
また、隣接するやなせたかし記念公園は家族連れにも人気のスポット。
詩集を入手できなくても、やなせたかしさんの世界観を楽しめます。

やなせたかしの詩集『愛する歌』のQ&A

Q&A(花)

『愛する歌』とはどんな本?

『愛する歌』は、やなせたかしさんが1966年に出版した詩集です。

歌になる詩や恋愛詩など幅広い内容が収録され、すべての詩にイラストが添えられています。

『愛する歌』の価格はいくらだった?

初版の販売価格は180円でした。

現在の価値に換算すると、およそ1,000円前後に相当します。

『愛する歌』は今でも買える?

中古市場ではほとんど出回っていません。

フリマアプリや古本サイトでも在庫切れが多く、出品されても高額で取引されています。

初版はどんな特徴がある?

初版は26ページでケース付き

歌になる詩が中心で、童謡や歌謡曲のようなリズム感のある作品が多く収録されています。

『愛する歌』を直接見る方法はある?

高知県のやなせたかし記念館で特別展示されています。

2025年11月9日まで開催予定で、事前予約が必要です。

『愛する歌』はなぜ生まれた?

きっかけは、自費出版した『ぼくのまんが詩集』です。

それを見たサンリオ創業者・辻信太郎さんが、正式に刊行を提案しました。

まとめ

やなせたかしさんの詩集『愛する歌』は、1966年に誕生しました。

歌になる詩や恋愛詩など、幅広い作品が収録されています。

すべての詩には、やなせさんのイラストが添えられています。

初版は180円で販売。

第1集だけで約10万部を売り上げる大ヒットになりました。

その後、第5集まで刊行され、多くの人に親しまれました。

現在『愛する歌』は、中古市場ではほとんど出回っていません。

入手することは、非常に困難であることがわかりました。

ただし、高知県の『やなせたかし記念館』で特別展示されています。

『愛する歌』は今も読む人の心を温めています。

『あんぱん』でも、たかしの詩に多くの人物が癒やされていましたね。

詩集『愛する歌』は、やなせたかしさんの優しさを伝え続けている作品です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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