あんぱんで宣撫班(せんぶはん)とは?やなせたかしは暗号班だった

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。
あんぱん宣撫班(せんぶはん)
スポンサーリンク

朝ドラ『あんぱん』第12週で、たかしが宣撫班(せんぶはん)に配属されました。

『武器を持たずに、言葉や文化で人の心を動かす』という任務を行う部隊です。

では、宣撫班(せんぶはん)はどんな役割を持ち、どんな活動をしていたのでしょうか。

また、たかしのモデル『やなせたかしさん』本人は、暗号班だったことも明らかになっています。

今回は『宣撫班(せんぶはん)』と『暗号班』それぞれの役割や背景などを解説します。

スポンサーリンク
目次

あんぱんで宣撫班(せんぶはん)とは?

本の上の虫眼鏡

宣撫班(せんぶはん)は、戦争中の占領地で現地の人々の心をなだめ、協力を得ることを目的とした部隊

現地の人の不安をやわらげ、協力してもらうために、言葉や文化で信頼関係をつくるのが仕事でした。

『あんぱん』第12週では、たかしがこの宣撫班(せんぶはん)に配属されました。

きっかけは、上官がたかしの絵の才能に気付いたことです。

八木の計らいにより、たかしの絵の腕前が上層部に伝わりました。

たかしは、紙芝居で現地の人たちの気持ちを安定させる役割を担うことになりました。

宣撫班(せんぶはん)の目的とは?

宣撫班(せんぶはん)が作られた理由は、主に以下の4つです。

  • 現地の人々の不安や怒りをやわらげる
  • 日本軍の考え方や行動の意味を広める
  • 治安を安定させる
  • 労働力や情報を得るため、協力を求める

つまり、現地の人たちの心を落ち着かせ、味方になってもらうことが、一番の大きな目的でした。

『敵』ではなく『味方』になってもらうための工夫をしていたのです。

『あんぱん』では、たかしがこの目的のために紙芝居を作るように命じられます。

たかしは健太郎を宣撫班(せんぶはん)に誘い、一緒に紙芝居作りを始めるのでした。

どんな活動をしてた?

宣撫班(せんぶはん)は、様々な活動を行っていました。

主な活動内容は、こちらです。

  • 言論・広報活動:紙芝居、演劇、チラシなどで広報活動
  • 生活支援:食事や薬を配る、住民への就業支援など
  • 教育文化:学校や日本語教室を作る
  • 治安対策:村の安全を守るための自衛団の結成
  • 経済活動:手芸や農業の支援などで生活の手助け

このように、宣撫班(せんぶはん)の活動はとても広く、人々の心と生活の両方に関わっていたのです。

戦わずに心を動かすという意味で『武器を持たない戦士』とも呼ばれていました。

紙芝居などで、言葉や文化を通して信頼を得る。

それが、宣撫班(せんぶはん)による『もう一つの戦い方』でした。

また、宣撫班(せんぶはん)には2つのタイプがありました。

  • 従軍宣撫班:軍と一緒に前線を動き、現地支援や広報を行う
  • 定着宣撫班:ある場所にとどまり、教育や生活再建を行う

たかしたちが行った紙芝居作りは、まさにこの宣撫活動の一部だったのです。

やなせたかしは暗号班だった

パソコンを打つ男性

やなせたかしさん本人は、実際には『暗号班』に所属していたことがわかっています。

『あんぱん』のたかしは、上司の命令で宣撫班(せんぶはん)に配属されました。

しかし、史実ではやなせたかしさんは宣撫班(せんぶはん)ではなく、暗号班に所属していたそうです。

実際は、敵の通信を読み解くという、全く別の任務にあたっていました。

暗号班とは?

暗号班は、敵のひみつの通信(暗号)を読みとく専門の部隊です。

主に次の3つの仕事をしていました。

  • 敵の通信をこっそり聞き取る(傍受)
  • 聞き取った内容を読みとく(解読)
  • わかった情報を調べて、作戦にいかす(分析)

暗号班の役割はとても重要でした。

このように、裏方で働き、戦争の流れを左右する『影の立役者』でもありました。

紙芝居作りは本当の話だった

『あんぱん』のたかしの紙芝居作りは、実はフィクションではありません。

やなせたかしさん本人も、戦地で紙芝居を作っていたという記録があります。

記録によると、やなせたかしさんは軍曹として、暗号教育隊に派遣されました。

その後、中国に渡り、暗号班として仕事を行います。

しかし、暗号班の仕事が少ない時に宣撫班(せんぶはん)のように現地の人向けに紙芝居を作成

通訳の人と一緒に村をまわり、紙芝居を見せて歩いたという記録も残っています。

『あんぱん』でのシーンのように、現地の人たちは大笑いしてくれたとのこと。

実は、通訳の人が少し怪しい雰囲気の人だったと語っています。

もしかすると『自分の言った言葉と違う訳をしていたのでは?』と感じていたそうです。

そうしているうちに、本来の仕事である暗号解読の任務が始まりました。

やなせたかしさんは紙芝居から離れ、再び暗号班としての仕事に戻ったと考えられます。

まとめ

  • 宣撫班は、戦争中に現地の人の心を落ち着かせ、協力してもらうために活動した部隊
  • たかしのモデルであるやなせたかしさんは、実際には暗号班に所属
  • 暗号班は、敵の通信(暗号)を読み解いて、戦いの作戦に役立てる重要な仕事
  • やなせたかしさんは、暗号の仕事がない時に紙芝居を作り、通訳と一緒に村をまわっていた

『あんぱん』第12週では、たかしが宣撫班(せんぶはん)に配属されました。

宣撫班(せんぶはん)とは、戦争中に現地の人たちの心をなごませ、協力してもらうために活動した部隊です。

たかしは、絵の才能が認められ『紙芝居を作る』という任務につきました。

史実によると、やなせたかしさんは、実際には暗号班に所属していたことがわかっています。

しかし、暗号の仕事がない間は紙芝居を使った活動もしていたそうです。

通訳と一緒に村をまわり、現地の人たちに紙芝居を演じて見せていました。

『あんぱん』のたかしの姿は、やなせさんの実体験に近い部分があると考えられます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

【関連記事】

スポンサーリンク
スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次