朝ドラ『ばけばけ』の中で、ランデブーという言葉が登場します。
今では聞き慣れませんが、明治の文化を感じる言葉です。
では、『ランデブー』とはどんな意味なのでしょうか。
そして、当時の人たちはどんな場所でランデブーをしていたのでしょうか。
今回の記事では、
- 『ランデブー』という言葉の意味
- 明治時代の人気の行き先
をわかりやすく紹介します。
【ばけばけ】ランデブーとはどんな意味?

『ランデブー』とは、フランス語で『待ち合わせ』や『約束』を意味します。
日本でも当初は同じ意味で使われていました。
しかし、時代の変化とともに少しずつ意味合いが変わっていきます。
ここからは、明治・昭和・戦後での『ランデブー』の使われ方を紹介します。
明治は『出かけること』『待ち合わせ』
『ばけばけ』第2週の舞台は、明治時代の中ごろです。
この頃、ランデブーは『出かけること』『待ち合わせ』の意味で使われていました。
当時の日本は、文明開化の真っ最中でした。
西洋の文化が急速に広まり、服装や食事、建物などがどんどん洋風になっていきます。
鉄道の発展など、交通の面でも大きな影響を受けました。
そして言葉もまた、西洋の影響を受けたのです。
『ランデブー』という言葉も、そのひとつでした。
日本では『出かける』や『待ち合わせ』を指し、家族や友人と過ごす時に使われました。
昭和では恋人との待ち合わせに変化
昭和になると『ランデブー』はデートのような意味で使われるようになります。
明治や大正のころ、恋愛は自由にできませんでした。
結婚は親が決めた相手やお見合いが一般的でした。
男女が人前で会うことは許されない時代だったのです。
そのため、多くの男女は家族や周囲の目を避け、密かに会っていました。
昭和に入ると、社会が少しずつ変わっていきます。
恋愛が自由になり、男女が気軽に出かけられる時代になりました。
やがて『ランデブー』は、恋人との待ち合わせという意味に変わります。
ロマンチックな響きをもつ言葉として、人々の間に広がっていきました。
戦後は『デート』に置き換えられる
戦後になると、『ランデブー』という言葉はあまり使われなくなりました。
当時の日本は、アメリカ文化の影響を強く受けるようになります。
文明や技術だけでなく、言葉の面でもアメリカの影響が広がっていきました。
その結果『デート』という言葉が浸透し、次第に定着していきます。
そして『ランデブー』という言葉は、いつのまにか使われなくなりました。
現在では、ほとんど耳にしない表現となっています。
【ばけばけ】ランデブーで当時人気だった行き先を紹介

『ばけばけ』の時代、人々はどこにランデブーへ出かけていたのでしょうか。
当時、人気だった行き先には次のような場所があります。
- 喫茶店
- 公園
- 洋館
- 寺社の境内
- 河原や橋
- 料亭・茶屋
明治時代のランデブーは、身分や地域によって行き先が異なっていました。
都市では洋風の文化が人気となり、喫茶店や公園が定番のスポットでした。
当時は、文明開化によって西洋の文化が一気に広まり、街の風景も大きく変化。
洋館や喫茶店などの新しい場所は、多くの人にとって憧れの空間だったのです。
一方、地方では寺社や河原などの静かな場所が選ばれていました。

トキが傳と訪れた『清光院』も、穏やかな時間を過ごせる素敵な場所でしたね。
景色が美しく、自然の中を静かに歩く姿がとても印象的でした。
静かな境内を並んで歩きながら語り合う。
そんな穏やかなひとときこそ、当時のランデブーらしさを感じます。


まとめ
『ランデブー』は、フランス語で『待ち合わせ』や『約束』を意味します。
この言葉は、日本で明治時代から使われるようになりました。
最初は『出かけること』や『待ち合わせ』を表す言葉でした。
しかし、時代の変化とともに使われ方も変わっていきます。
明治・大正は、男女が一緒に出かけることが難しかった時代。
結婚も親に決められた相手やお見合いがほとんどでした。
しかし、昭和になると恋愛が自由になりました。
すると『ランデブー』は、恋人との待ち合わせという意味に変わっていきます。
これまでの家族や友人との外出とは違い、ロマンチックな響きをもつ言葉になったのです。
戦後、日本はアメリカの文化や技術の影響を強く受けました。
言葉もそのひとつです。
やがて、男女で待ち合わせをすることを『デート』と呼ぶようになりました。
『デート』という言葉が広まるにつれ『ランデブー』は次第に使われなくなっていきます。
明治のランデブーでは、喫茶店や公園などの洋風な場所が人気でした。
文明開化の影響で、西洋文化を感じられる場所が憧れのスポットだったのです。
地方では、寺社や河原のように静かな場所を選ぶ人が多かったそうです。
トキと傳が訪れた『清光院』も、穏やかな時間を過ごせる場所でした。
今後、トキは最初の夫となる銀二郎ともランデブーへ行きます。
なんと二人は東京でランデブーすることがわかっています。
トキが銀二郎とどんな場所へ出かけるのか、これからの展開が楽しみですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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