『あんぱん』に登場した八木の店『九州コットンセンター』。
そのモデルは サンリオ(旧・山梨シルクセンター) の可能性が高いです。
実際に、やなせたかしさんの詩集を最初に出版したのもこの会社でした。
ただし、ドラマと史実には違いもあります。
この記事では、次の3点を解説します。
- 九州コットンセンターのモデルがサンリオとされる理由
- ドラマと史実の違い
- サンリオの歩んできた歴史
九州コットンセンターのモデルはサンリオ?

朝ドラ『あんぱん』に登場する『九州コットンセンター』。
そのモデルは サンリオ(旧・山梨シルクセンター) の可能性が高いです。
公式からモデルに関する発表はありません。
しかし、やなせたかしさんの史実を見ると、サンリオがモデルと考えられます。
ここからは、以下の2点を解説します。
- 九州コットンセンターがサンリオとされる理由
- サンリオの歴史
サンリオがモデルと考えられる理由
九州コットンセンターのモデルがサンリオだと考えられる理由は、主に3つあります。
- 前身の会社名が似ている
- 社長が八木のモデルとされる可能性
- やなせたかしさんとの深い関わり
前身の会社名の類似
九州コットンセンターと、サンリオの前身『山梨シルクセンター』。
この2つの名前の付け方は、とてもよく似ています。
- 会社名に創業者の出身地(山梨・九州)が入っている
- シルクやコットンなど、繊維の名前が入っている
名前の共通点からも、モデルの可能性は高いといえます。
社長のモデルが八木
サンリオの創業者である『辻信太郎さん』。
辻信太郎さんは、八木のモデルである可能性が高いです。
現時点で、公式から発表はありません。
しかし、やなせたかしさんとの接点などから、八木像と重なる部分が多いのです。
やなせたかしさんとの関わり
サンリオは、やなせたかしさんと深い関係を築いてきました。
- 最初の詩集を出版したのは、サンリオの前身
- その後も、詩やメルヘンなどで多くの仕事を一緒に展開
ドラマ『あんぱん』でも、九州コットンセンターが出版部を立ち上げます。
そして、たかしの詩集を出版する姿が描かれています。
サンリオの歴史とあんぱんの繋がり
サンリオ(旧・山梨シルクセンター)は、絹製品の会社として始まりました。
やなせたかしさんとの出会いをきっかけに出版へ進出。
その後、キャラクタービジネスで大きく成長しました。
この流れは、『あんぱん』の『九州コットンセンター』と重なります。
- 1960年 山梨シルクセンター設立
- 1966年 やなせたかしさんの詩集を刊行
- 1973年 社名をサンリオに変更
- 1974年 ハローキティ誕生
- 1970年代後半〜80年代 全国にショップ展開
- 1990年代 サンリオピューロランド開業・海外進出
- 2000年代以降 ハローキティが世界的ポップアイコンに
絹製品から雑貨へ
山梨シルクセンターは絹製品を広めるために設立されました。
しかし、事業は思うように伸びません。
そこでゴム草履や雑貨の販売にシフト。
特に『いちご模様のコップ』が大ヒットしました。

『あんぱん』でも、八木がサンダルをヒットさせていましたね。
出版部の誕生とやなせたかし
1966年、出版部を新設。
これは、やなせたかしさんの詩集を刊行するためでした。
当初、社員や銀行は反対。
しかし、創業者の辻信太郎さんが決断しました。
やなせたかしさんの詩集は、大ヒット。
その後も次々と詩集を刊行しました。



ドラマでも、九州コットンセンターが出版部を立ち上げ、たかしの詩集を出版する姿が描かれましたね。
サンリオへの転換
1973年、社名を『サンリオ』に変更。
Sanrioはスペイン語で『聖なる河』という意味です。
この頃、辻信太郎さんは「かわいいイラストをつけると売れる」と発見。
ここからキャラクタービジネスを本格化しました。
1974年には『ハローキティ』が誕生。
瞬く間に世界的人気キャラクターになりました。
九州コットンセンターのモデルとあんぱんの史実の違い


朝ドラ『あんぱん』に登場する『九州コットンセンター』。
モデルと考えられるのは、サンリオ(旧・山梨シルクセンター)です。
ただし、史実とドラマには違いがあります。
現在分かっている相違点は、大きく分けて3つです。
- 社長の経歴
- 会社設立の場所
- やなせたかしさんとの出会い
ここからは、それぞれを具体的に見ていきましょう。
社長の経歴の違い
八木と辻信太郎さんは、出身地・経歴・家族構成がすべて異なります。
八木
- 出身:九州
- 戦後:上京し闇市で商売
- 独立:雑貨店の雇われ店長から起業
- 家族:戦争で妻子を亡くす
辻信太郎さん
- 出身:山梨県
- 戦後:山梨県庁に就職
- 独立:県庁退職後に会社設立
- 家族:戦後に結婚し、息子を授かる
設立場所と事業の違い
会社を設立場所も、最初の商品も全く違います。
ドラマ『九州コットンセンター』
- 設立:東京
- 最初の事業:雑貨販売(サンダルなど)
史実の『山梨シルクセンター』
- 設立:山梨県
- 最初の事業:絹製品の販売
やなせたかしさんとの出会いの違い
ドラマ
- 八木とたかしは『戦時中に同じ部隊』で出会う
史実
- 戦後の陶器展で出会う
- 辻信太郎さんがやなせたかしさんに陶器デザインを依頼
- その後、詩の才能を見抜き詩集出版を提案



出会い方は違っても『人生を変える出会いだった』という点は共通していますね。
九州コットンセンターのQ&A


まとめ
朝ドラ『あんぱん』に登場する『九州コットンセンター』。
そのモデルは サンリオ(旧・山梨シルクセンター))の可能性が高いです。
理由は主に3つ考えられます。
- 名前の付け方が似ている
- 社長像が重なる
- やなせたかしさんの詩集を出版
実際、サンリオはやなせたかしさんの最初の詩集を刊行しています。
その後も『詩とメルヘン』などで長く関わり続けました。
ただし、ドラマと史実には違いもあります。
- 八木は九州出身、辻信太郎さんは山梨県出身
- ドラマは東京設立、史実は山梨で設立
- ドラマでは戦時中に出会うが、史実では戦後の陶器展
共通しているのは、やなせたかしさんとの出会いが 人生を変える大きな転機 だったということ。
史実でもドラマでも、この部分は変わりません。
その後、サンリオはハローキティを生み出し、世界に羽ばたいていきます。
『あんぱん』では、どのように描かれるのでしょうか。
今後の展開が楽しみです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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