朝ドラ『あんぱん』第24週で、八木の会社が『キューリオ』に改名しました。
このモデルは、キティちゃんで知られるサンリオである可能性が高いです。
『キューリオ』とは、どんな意味を持つのでしょうか。
名前の由来には隠された意図がありそうです。
また、史実のサンリオとはどこが違うのでしょうか。
今回は『キューリオ』の由来や意味、そして史実との違いをわかりやすく解説します。
キューリオのモデルは?

『あんぱん』に登場する八木の会社『キューリオ』。
このモデルは、サンリオの可能性が高いです。
『キューリオ』は第24週で、前身の九州コットンセンターから改名しました。
ここからは、サンリオの会社の特徴や、モデルと考えられる3つの理由を解説します。
サンリオとは?
サンリオは、ハローキティなどの人気キャラクターで知られる日本企業です。
1960年に『山梨シルクセンター』として設立。
当初は絹製品を扱っていましたが、まもなく雑貨事業に転換しました。
花柄ゴム草履のヒットをきっかけに『かわいい文化』を広げていきます。
そして1973年、社名を『サンリオ』に変更しました。
理念は 『小さな贈り物で友情と世界平和を』。
現在は雑貨や文具に加え、出版・映画・テーマパークなど幅広く展開しています。
サンリオがモデルと考えられる理由
『キューリオ』のモデルがサンリオだと考えられる理由は、大きく3つあります。
- 八木のモデルがサンリオ創業者
- 改名した年が同じ
- たかしの雑誌を2冊創刊
それぞれ詳しく見ていきましょう。
八木のモデルが創業者
八木のモデルの一部は、サンリオ創業者の辻信太郎さんです。
物語の都合で、すべてが史実通りに描かれているわけではありません。
しかし、会社を設立した経緯や事業の方向性がよく似ています。
創業者がモデルだからこそ、会社自体もサンリオが元になっていると考えられます。

改名した年が同じ
1973年、八木は社名を『キューリオ』に改名しました。
史実でも同じ1973年に、サンリオは現在の社名へと変更しています。
改名のタイミングが一致していることは、モデル説を裏づける大きなポイントです。
たかしの雑誌を2冊創刊
『あんぱん』で八木は、たかしの雑誌を2冊創刊しました。
タイトルは『詩とメルヘン』と『いちご絵本』です。
史実でもサンリオは、やなせたかしさんを編集長に迎えました。
そこで『詩とメルヘン』と『いちご新聞』を発行しています。
誌名がよく似ているうえ、創刊年も一致。
この点からも『キューリオ』のモデルがサンリオである可能性は高いといえます。
キューリオの意味

『キューリオ(curio)』は英語で『珍品』や『好奇心をそそるもの』という意味があります。
八木がなぜ社名を『キューリオ』にしたのかは、まだ明かされていません。
ただし、この意味から次のような考え方ができます。
- 珍しいものを扱う会社
- 人々の好奇心を刺激する商品を生み出す会社
一方で、モデルとされるサンリオの由来は『聖なる河(San río)』。
文化を広める河のようになりたいという願いが込められています。
『キューリオ』にも、人々の心を動かすものを届けたい意図があるのかもしれません。
さらにサンリオには別の説もあります。
『山梨シルクセンター』の『山梨』を音読みして『サンリ』。
そこに語呂のよい『オ』を加えて『サンリオ』となったというものです。
これを当てはめると、『キューリオ』は『九州の九=キュウ』に由来。
『オ』を足した名前だと考えられます。
実際に『キュリオ』という社名は、現実に複数存在します。
そのため、ドラマではあえて『キューリオ』と表記した可能性があります。
キューリオのモデルと史実との違いを解説【あんぱん】

『キューリオ』のモデル『サンリオ』である可能性が高いです。
しかし、史実とはいくつかの違いがあります。
大きく分けると、次の3点です。
- 会社の起源
- アキラの存在
- 跡継ぎの存在
会社の起源
史実のサンリオは、山梨県で絹を扱う会社として誕生しました。
しかし事業はうまくいかず、小物雑貨の販売へ転換。
社名をサンリオに改め、本社を東京へ移転しました。
一方、ドラマの『キューリオ』は最初から東京で運営。
販売も小物雑貨が中心で、九州の特産品を扱う描写は見当たりません。
アキラの存在
『あんぱん』では、八木の会社に従業員アキラが登場します。
アキラは、戦後の闇市で八木に世話をしてもらった子どもでした。
大人になると、八木の会社で働くようになります。
しかし、史実のサンリオにはアキラのような人物は確認できません。
これはドラマ独自の設定だと考えられます。
跡継ぎの存在
サンリオでは、2020年に辻信太郎さんが会長を退任。
その後、孫の辻朋邦さんが跡を継ぎました。
一方、『あんぱん』の八木には子どもや孫がいません。
かつて子どもがいましたが、戦争で亡くなったとなった設定です。
そのため『キューリオ』の跡継ぎは、現時点明らかにされていません。

八木さんにとってアキラは、本当の子どものような存在。
もしかしたら、跡継ぎはアキラになるのかも・・・?
そんな展開も見てみたいですね!


キューリオのQ&A


まとめ
『あんぱん』に登場する八木の会社『キューリオ』。
そのモデルは、ハローキティなどで知られるサンリオの可能性が高いです。
『珍品・好奇心』という意味がある、curio(キューリオ)。
八木が、人々に小さな驚きや喜びを届けたい思いが感じられます。
その由来には『九州の九+オ』という説もあり、前身の九州コットンセンターともつながります。
史実のサンリオと比べると、起源・従業員アキラ・跡継ぎの有無などに違いが見られます。
とくに跡継ぎ問題は、物語ならではの展開として今後注目されるポイントです。
キューリオは、実在のサンリオをベースにしつつ、ドラマ独自の要素を加えた存在。
『あんぱん』では、どんな会社になっていくのか今後の展開が楽しみですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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