あんぱんで『高知第一高等学校』目指して受験勉強に励む嵩。
嵩は、やなせたかしさんをモデルにして描かれたキャラクターとされています。
では、『高知第一高等学校』にも実在のモデルが存在するのでしょうか。
やなせたかしさんの実際の進学先や受験にまつわるエピソードをもとに検証してみます。
高知第一高等学校のモデルを作中で描かれる合否の展開と史実を照らし合わせ調査しました。
あんぱんで高知第一高等学校のモデルは?

あんぱんで、嵩が高知第一高等学校を受験することを決意します。
では、この高知第一高等学校には、実在する学校がモデルとして存在するのでしょうか。
調べた結果『高知第一高等学校』という学校は、実在しないことが分かりました。
しかし、そのモデルは旧制高知高等学校である可能性が高いと考えられます。
旧制高知高等学校とは?
旧制高知高等学校とは、かつて高知県に存在した三年制の高等学校。
大正11年に設立され、高知県で最も歴史ある高校とされています。
昭和24年に新制高知大学が発足し、その翌年に廃止されました。
当時は県内屈指の難関校として知られ、多くの著名人を輩出しています。
- 公文公さん:公文式教育の創設者
- 三浦朱門さん:小説家・元文化庁長官
- 石破二朗さん:元自治大臣・鳥取県知事で、政治家『石破茂さん』の父親

他にも各分野で活躍された方がいらっしゃいます。
また、千尋のモデルとされる柳井千尋さんもこの学校の出身者です。
では、なぜ高知第一高等学校のモデルが旧制高知高等学校だと推測できるのでしょうか。
その理由は、大きく分けて2つあります。
- やなせたかしさんの受験校
- 昭和10年当時の進学校
やなせたかしさんの受験校
史実によると、やなせたかしさんは実際に受験を経験しています。
やなせたかしさんが志望していた学校が『旧制高知高等学校』でした。
この学校は、現在の高知大学の前身とされています。
『あんぱん』の嵩は、やなせたかしさんをモデルにしたキャラクター。
そのため、受験校も史実をもとに設定されている可能性が高いと考えました。
当時の進学校
作中に登場する『高知第一高等学校』は、進学校として描かれています。
寛の台詞にも『高知一の難関校』と語られ、進学校であることが明言されていました。
『あんぱん』の第4週の時代設定は、昭和10年頃。
この時代、高知県の進学校として代表的だったのが旧制高知高等学校です。
やなせたかしさんが実際に受験していた学校ということ。
そして、当時の高知県を代表する進学校だったこと。
この2つの要素から、旧制高知高等学校がモデルと推測しました。
あんぱんで高知第一高等学校の合否の真相を史実から調査


『あんぱん』で高知第一高等学校を受験した嵩。
では、その合否はどうだったのでしょうか。
結果として、嵩は高知第一高等学校に合格できません。
受験当日、忘れた受験票をのぶが届けてくれるという場面もありました。
嵩はのぶや登美子をはじめ、周囲の人の期待に応えるべく全力を尽くします。
それでも、結果は残念ながら不合格というものでした。
実はこの合否のエピソード、史実がもとになっていると考えられます。
というのも、モデルとされるやなせたかしさんも高校受験で不合格を経験していました。
やなせたかしさんは、かつて旧制高知高等学校を受験。
その背景には、伯父の嵩さんから医師の道を勧められていたことがあります。
『あんぱん』の物語とは異なり、家業を継ぐ進路を提案されていたのです。



『あんぱん』では、寛は跡継ぎはいらないと言っていましたよね!
史実とは、全く逆のエピソードです。
しかし当時、やなせたかしさんは数学が苦手教科でした。
また勉強にもあまり力を入れていなかったそうです。
そのため、自身でも医大合格は難しいと感じていたそう。
医師になる道は断りますが、旧制高知高等学校の受験を決意。
しかし、結果は嵩と同じく不合格でした。
不合格の理由は、単に学力だけではなかったかもしれません。
というのも、当時やなせたかしさんには明確な夢がありました。
それは、絵の道へ進みたいという夢でした。
やなせたかしさんは、その思いを寛さんに打ち明けます。
すると、寛さんはその夢を応援。
翌年、やなせたかしさんは美術系の学校を受験することになりました。
まとめ
- 高知第一高等学校のモデルは、旧制高知高等学校の可能性がある
- 嵩の合否は不合格
- やなせたかしさんもかつて高校受験で不合格を経験
『あんぱん』に登場した高知第一高等学校は、実在しない学校でした。
しかし、モデルは旧制高知高等学校である可能性が高いと考えられます。
これは、嵩のモデルとされるやなせたかしさんの進学先。
そして、当時の高知県の教育事情にもとにした推測です。
作中で描かれた不合格エピソードも、やなせたかしさんの実体験が反映していると考えられます。
やなせたかしさんは、実際に旧制高知高等学校を受験し、不合格に。
その後、自身の夢であった美術の道へ進むことを決意しました。
『あんぱん』の嵩は、これからどんな道を歩んでいくのでしょうか。
今後の展開がとても楽しみです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
【関連記事】






コメント