朝ドラ『あんぱん』に登場する『月刊くじら』は、のぶが創刊に参加した雑誌です。
では『月刊くじら』は、実在する月刊誌なのでしょうか。
また、モデルになった本物の月刊誌があるのかも気になるところです。
今回は『月刊くじら』が実在したのか、モデル雑誌があったのかを調査しました。
【あんぱん】月刊くじらは実在?

『月刊くじら』は、実在しないことがわかりました。
『あんぱん』に登場する月刊誌『月刊くじら』は、ドラマの中だけで描かれた架空の雑誌です。
当時『月刊くじら』という名前の月刊誌は、存在していないことがわかりました。
そのため『月刊くじら』は、ドラマオリジナルとして作られたものと考えられます。
ただし、モデルになった可能性がある実在の雑誌が存在していることがわかりました。
ここでは『月刊くじら』が実在しないと結論づけた理由や、参考とした雑誌について詳しく解説します。
月刊くじらとは?
『月刊くじら』は、朝ドラ『あんぱん』第15週で登場した月刊誌です。
劇中では、高知新報が発行を決めた月刊誌として描かれています。
もともと高知新報では夕刊の創刊を計画していましたが、事情により断念しました。
その後、東海林が上司に掛け合い、夕刊の代わりに月刊誌を創刊する許可を得ました。
こうして『月刊くじら』の創刊が実現したのです。
創刊メンバーは、のぶ、東海林、岩清水の3人。
その後、たかしも編集部に加わることがわかっています。
『月刊くじら』は、創刊からわずか2日で2000部を完売するほどの人気を誇りました。
月刊くじらが実在しない理由
『月刊くじら』は実際には存在しない月刊誌だとわかりました。
以下の2つの理由から、ドラマオリジナルの架空の雑誌だと考えられます。
- やなせたかしさんの史実に『月刊くじら』は登場しない
- 高知新報のモデルである高知新聞社に『月刊くじら』という月刊誌は存在しない
まず、たかしのモデルとなったやなせたかしさんの史実を確認しました。
やなせたかしさんが創刊に関わった雑誌の中に『月刊くじら』という名前は見当たりませんでした。
次に、高知新報のモデルである高知新聞社について調べました。
高知新聞社でも『月刊くじら』という月刊誌が発行された記録はありません。
以上の調査結果から『月刊くじら』は実在しない月刊誌だと判断できます。
ただし、やなせたかしさんの史実に『月刊くじら』の参考になったと思われる雑誌がありました。
それが、高知新聞社が戦後に発行していた総合雑誌『月刊高知』です。
『月刊くじら』は『月刊高知』を参考に作られたオリジナル雑誌である可能性が高いです。
【あんぱん】月刊くじらのモデルとなった月刊誌を調査

『あんぱん』月刊くじらのモデルとなった月刊誌は『月刊高知』の可能性が高いです。
『月刊くじら』は、『月刊高知』を参考にして作られたと考えられています。
『月刊高知』は、高知新聞社が戦後に発行していた総合雑誌。
創刊メンバーには、やなせたかしさんや小松暢さんが名を連ねていました。
ここからは、『月刊高知』の特徴や、『月刊くじら』との共通点と違いについて詳しく解説します。
月刊高知とは?
月刊高知は、1946年7月に高知新聞社によって創刊された総合雑誌です。
創刊メンバーには、やなせたかしさんと小松暢さんが含まれていました。
編集を担当したのは4名で、取材から校正まで全ての作業を自分たちで行っていたそうです。
月刊高知には、以下のような多彩な内容が掲載されていました。
- ルポやインタビュー
- 座談会
- エッセイ
- 小説
- 漫画
- 詩歌
当時としては非常に画期的な雑誌で、多くの読者から支持を集めていました。
また、やなせたかしさんは第2号から表紙のイラストを担当。
他にも小説の挿絵や取材相手の似顔絵も描いていたそうです。
月刊高知との比較
『月刊くじら』と『月刊高知』を比べてみました。
項目 | 月刊くじら | 月刊高知 |
---|---|---|
創刊年 | 1946年 | 1946年 |
創刊メンバー | のぶ・東海林・岩清水 | やなせたかしさん・小松暢さんら4名 |
創刊部数 | 2000部 | 3000部 |
まず創刊年は、どちらも1946年と同じです。
しかし、創刊メンバーは異なります。
『月刊くじら』は、のぶ、東海林、岩清水の3名です。
『あんぱん』の中では、たかしは正式な創刊メンバーではありません。
一方『月刊高知』は、やなせたかしさん、小松暢さん、青山茂さん、品原淳次郎さんの4名でした。
また、創刊部数も違いがあります。
『月刊くじら』は2000部で、『月刊高知』は3000部でした。
ただし、どちらの雑誌も創刊直後から人気を集めた点は共通しています。
まとめ
- 『月刊くじら』は朝ドラ『あんぱん』オリジナルの架空の雑誌
- 実在する「月刊くじら」という雑誌は存在しない
- モデルとなった可能性が高いのは、高知新聞社の『月刊高知』
- 『月刊高知』は1946年に創刊され、やなせたかしさんらが創刊メンバー
- 『月刊くじら』と『月刊高知』は創刊年は同じだが、部数やメンバーが異なる
- どちらも創刊直後から人気を集めていた点が共通している
朝ドラ『あんぱん』に登場する『月刊くじら』は、実際には存在しない架空の月刊誌でした。
当時「月刊くじら」という雑誌は、実際には発行されていません。
つまり『月刊くじら』は、ドラマオリジナルの設定であることがわかりました。
ただし、『月刊くじら』のモデルとなった月刊誌が存在します。
それは、高知新聞社が1946年に創刊した『月刊高知』です。
『月刊高知』は、やなせたかしさんや小松暢さんらが創刊に携わった月刊誌。
ルポやインタビュー、小説、漫画など幅広い内容で人気を集めました。
『月刊くじら』と『月刊高知』は、どちらも1946年創刊で人気を博した点は共通しています。
しかし、創刊部数やメンバー構成には違いがありました。
『月刊くじら』は『月刊高知』を参考にして作られたオリジナルの月刊誌であると考えられます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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