あんぱんに、辛島健太郎こと『けんちゃん』が登場しました。
けんちゃんは、たかしの親友で、物語に重要な役割を果たします。
そんな『けんちゃん』ですが、実際に実在する人物をモデルにしているのでしょうか。
けんちゃんのモデルについての考察やその後の展開について詳しくご紹介します。
あんぱんけんちゃんのモデルは実在する?

あんぱんに登場する『けんちゃん』のモデルは、実在する人物なのでしょうか。
現時点で、けんちゃんのモデルは実在しない可能性が高いと考えられます。
これまでに、けんちゃんのモデルに関する公式からの発表はありません。
そのため、けんちゃんはオリジナルキャラクターとして描かれている可能性があります。
ただし、やなせたかしさんが学生時代に仲の良い友人がいたことが史実で確認されています。
そのため、けんちゃんがこの友人たちの誰かをモデルにしているのではという可能性も。
例えば、風間完さんなどの当時の友人がモデルという説が浮上しました。
しかし、調査すると、けんちゃんとその友人たちには違いが見られることが分かりました。
次に、けんちゃんと当時の友人たちとの違いを詳しく見ていきましょう。
実在した友人との違い
やなせたかしさんの実在した友人とけんちゃんの違いをまとめました。
稲垣穣
『稲垣穣(いながきみのる)さん』は、やなせたかしさんの中学時代の級友。
稲垣穣さんの自宅によく遊びに行っていくほど親しかったようです。
けんちゃんとは以下の違いがあります。
- 出身地が異なる(けんちゃん:福岡県/稲垣穣さん:高知県)
- 進学先が不明(東京高等芸術学校に進学した記録なし)
- 戦地での再会エピソードがない
このような違いから、けんちゃんのモデルではないと考えられます。
出身地が異なる
けんちゃんと稲垣穣さんでは『出身地』が異なります。
けんちゃんの出身地の設定は、福岡県。
稲垣穣さんの出身地は高知県で、やなせたかしさんと同郷でした。
進学先が不明
二人は『進学先』が異なります。
けんちゃんは、東京高等芸術学校へ進学しました。
たかしとの出会いも、東京高等芸術学校の試験会場でしたよね。
一方、稲垣穣さんの進路については、明かされていません。
しかし、稲垣穣さんがやなせたかしさんと同じ学校へ進学したという史実は見つかりませんでした。
そのため、稲垣穣さんとやなせたかしさんは進学先は異なっていたと考えられます。
戦地での再会エピソード
作中、たかしとけんちゃんは戦地で再会します。
やなせたかしさんの史実から、戦地で稲垣穣さんに再会したという情報はありませんでした。

稲垣穣さんの姉は、漫画『フクちゃん』の作者である横山隆一さんの結婚相手でした。横山隆一さんの話題は、作中でたかしとけんちゃんが試験会場で話をしていましたよね。
フクちゃんに関しては、共通点だと考えられます。
風間完
東京高等工芸学校の同級生に『風間完(かざまかん)さん』がいます。
風間完さんは、挿絵画家・版画家として活躍した人物です。
けんちゃんとの主な違いは以下の通り。
- 出身地が異なる(風間完さん:東京都)
- 専攻した科が異なる(風間完さん:木材科/けんちゃん:図案科)
- 戦地での再会が史実にない
2人とも兵役経験はありますが、戦地での再会という史実は確認されていません。
出身地が異なる
けんちゃんと風間完さんは『出身地』が違います。
調べてみたところ、風間完さんの出身地は東京都でした。
けんちゃんは福岡県出身なので、二人の出身地は異なります。
専攻した科が異なる
二人は『専攻した科』も違うことが分かりました。
けんちゃんは、東京高等芸術学校の図案科を専攻。
たかしと一緒に図案を学びます。
一方で、風間完さんは東京高等工芸学校で木材科の専攻でした。
当時、東京高等工芸学校には7つの科があったそうです。
精密科・金属科・木材科・印刷科・図案科・彫刻科・写真科
風間完さんは『木材科』、やなせたかしさんは『図案科』の専攻でした。
つまり、二人は同じ科の専攻ではなかったのです。
しかし、各科の人数が少ないため、みんな兄弟のように親しかったそうです。
戦地での再会が史実にない
作中で、たかしとけんちゃんは戦地で再会します。
しかし、やなせたかしさんと風間完さんが戦地で再会したという史実が見つかりません。
やなせたかしさんと風間完さんは、二人とも兵に服した過去があります。
しかし、二人が戦地で再会したという情報はありません。
また、配属先が一緒だったという史実も見つかりませんでした。
神保勝清
東京高等芸術学校の図案科の級友に『神保勝清さん』がいます。
やなせたかしさんと同じ製薬会社(田辺元三郎商店)に就職しました。
けんちゃんとの違いは以下の2点。
- 就職先が異なる(けんちゃん:広告会社/神保勝清さん:製薬会社)
- 戦地で再会記録がない
これらの点から、神保勝清さんがモデルという可能性も低そうです。
就職先が異なる
けんちゃんは、卒業後に広告事業社に就職。
一方、たかしは製薬会社へ就職しました。
先述通り、神保勝清さんはやなせたかしさんと同じ製薬会社に就職しています。
けんちゃんと神保勝清さんは『就職先』が違いました。
戦地での再会記録
やなせたかしさんと神保勝清さんが戦地で再会したという史実では確認されていません。
就職後、一年も経たずに召集令状がやなせたかしさんに届きました。
その後、二人が戦地で再会したという情報はありません。
そのため、この点も作中の設定と異なっています。
その他の仲間たち
やなせたかしさんの先輩にあたる以下の人物も知られています。
- 大橋正さん(グラフィックデザイナー)
- 伊藤憲治さん(グラフィックデザイナー)
- 沢田重隆さん(挿絵・油彩画家)
ただし、いずれも同級生ではないためモデルの可能性は低いと考えられます。
カレーパンマンがモチーフ?
一部では、けんちゃんのモチーフが『カレーパンマン』ではないかという説も。
そう考えられる理由は以下の3つです。
- 名前
- 性格
- たかしとの関係性(アンパンマンとカレーパンマンのよう)
名前
けんちゃんの本名は『辛島健太郎』です。
名字に『辛い』という漢字が使われている点に注目しました。
カレーといえば辛いイメージを持つ人も多いですよね。
この『辛い』という印象が、辛島という名字に込められた可能性を考えました。
性格
けんちゃんといえば、素直でまっすぐ。
どんな時も明るく屈託のない性格です。
正義感が強く熱血なカレーパンマンとよく似ています。
関係性
たかしとけんちゃんは親友であり戦友のような存在。
アンパンマンとカレーパンマンのように、信頼し合う関係性が描かれています。
信頼し合いながら支え合う関係性も、モチーフになっていると感じました。



けんちゃんはたかしにカレーライスを振る舞うシーンがあります。
まさに、カレーパンマンを連想させる描写ですね!
あんぱんけんちゃんのその後の展開も徹底解説


その後、けんちゃんは東京で再登場する可能性が高いと考えられます。
けんちゃんは、第15週で突然姿を消しました。
理由は、きちんとした就職先を探すためです。
これまでけんちゃんは、たかしやこんたと一緒に掘り出し物を売る仕事をしていました。
しかしその仕事は一時的なもので、本格的に将来を考えるようになったのです。
そして、けんちゃんは就職先を求めて高知県を離れました。
では、けんちゃんはその後どうなったのでしょうか。
けんちゃんの今後の登場やこれまでの出来事をまとめてご紹介します。
その後の予想
けんちゃんは、東京で就職し、将来的にメイコと結婚する可能性があると予想します。
現時点で、けんちゃんのその後は明かされていません。
ただし、『あんぱん』は第16週から東京が舞台になります。
物語の流れを見ても、けんちゃんが東京へ向かった可能性は高そうです。
そう考えると、けんちゃんの就職先は東京にあると予想されます。
さらに、けんちゃんとメイコの恋模様にも注目が集まっています。
鈍感なけんちゃんは、まだメイコの想いに気づいていません。
しかし、東京で再会すれば、ふたりの関係が進展する展開もありそうです。



メイコのまっすぐな気持ちが、いつかけんちゃんに伝わると信じたいですね!
これまでの出来事
放送週 | できごと |
---|---|
第7週 | たかしの実家に一緒に帰省 |
第9週 | 卒業制作 |
第10週 | 就職・召集令状が届く |
第11週 | たかしと部隊で再会 |
第12週 | たかしと宣撫班に |
第13週 | 日本へ帰国 |
第14週 | たかしと商売を始める |
第15週 | 就職先を探し消える |
第16週以降については、分かり次第追記させていただきます。
第7~9週
第7〜9週では、けんちゃんは東京高等芸術学校の学生として登場します。
第7週では、実家には戻らず、たかしの実家に一緒に帰省しました。
けんちゃんは、たかしがのぶに恋していることに気づいていました。
そのため、メイコと一緒に計画を立てて、のぶとたかしを引き合わせる役割を果たします。
ところが、そのやりとりの中で、メイコがけんちゃんに恋をする展開に。
しかし、けんちゃんはそれに気づかず、メイコの想いは叶いませんでした。
けんちゃんは、メイコの好きな相手が自分だとは思っていなかったようです。
そして第9週では、けんちゃんとたかしは卒業制作に取り組みます。
そんな中、たかしの弟・寛の体調が悪くなったという知らせが届きます。
けんちゃんは、すぐに帰るようにとたかしを励まし、背中を押しました。
第10~13週
第10週では、けんちゃんが広告事業社に就職します。
しかし、1年後には召集令状が届き、入隊が決定。
入隊前日、けんちゃんは実家に戻る前に、たかしにカレーを振る舞います。
ふたりは、再会を約束しました。
第11週では、たかしの配属先である小倉連隊で、ふたりは再会。
その後、ふたりは中国の駐屯地へ向かいます。
第12週では『宣撫班(せんぶはん)』に配属され、現地の人々向けに紙芝居を制作。
この紙芝居は評判となり、戦況が厳しくなるまで続けられました。
第13週で終戦を迎え、けんちゃんは日本へ帰国。
その後は、たかしのもとを訪ね、ふたりで再び仕事を探す日々が描かれました。
第14週~第15週
第14週では、けんちゃんがたかしと一緒に商売を始めます。
掘り出し物を集めて販売する仕事で、ふたりは力を合わせて働いていました。
しかし、たかしが『高知新報』に就職することになり、けんちゃんはこんたと働くことに。
たかしが本格的な職に就いたことをきっかけに、けんちゃんの心境にも変化が現れます。
商売が潮時であると感じ、自分もちゃんと就職したいと考え始めたのです。
そして迎えた第15週、けんちゃんは突然姿を消してしまいます。
現時点では、けんちゃんがどこへ行ったのか、明らかにされていません。
この突然の別れに、メイコは不安そうな表情を見せていました。



けんちゃんが突然消えてしまって、メイコが心配をしていました。
たかしはけんちゃんの行き先を知っているのでしょうか。
その後のけんちゃんの行方が気になるところです。
まとめ
- けんちゃんのモデルは実在せず、オリジナルキャラクターの可能性が高い
- 第15週以降のけんちゃんの行方が明かされていない
- 東京で就職し、メイコと結婚する未来を予想
『あんぱん』に登場するけんちゃんは、たかしの親友です。
また、物語のキーパーソン的な存在でもあります。
けんちゃんのモデルについて調査した結果、実在の人物ではない可能性が判明しました。
おそらく、けんちゃんはオリジナルキャラクターだと考えられます。
史実では、やなせたかしさんには複数の親しい友人がいました。
しかし、けんちゃんとは出身地や進路などが違い、モデルと断定できません。
一方で、アンパンマンのカレーパンマンがモチーフになっている可能性も考えられます。
そんなけんちゃんですが、第15週以降就職先を求めてどこかへ消えてしまいました。
今後の展開から、けんちゃんの就職先は東京である可能性が考えられます。
また、将来けんちゃんとメイコが結婚するのかも今後の注目ポイントとなりそうですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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