『ばけばけ』40話で、トキが賞品としてブードゥー人形を受け取りました。
そもそもブードゥー人形とは、どんな意味を持つ人形なのでしょうか。
調べていくと、過去と現在で使われ方がまったく違うことがわかりました。
さらに、この不思議な人形がどこの国で生まれたのかも気になります。
ドラマで登場した理由には、小泉八雲さんとの関係がある可能性が見えてきました。
この記事では、
- ブードゥー人形の効果や意味
- どこの国のものなのか
- 小泉八雲さんとの関係
について、わかりやすくまとめて紹介します。
【ばけばけ】ブードゥー人形とは?

ブードゥー人形とは、昔は呪術に使われ、今は願いを託すお守りとして親しまれる人形です。
小さな人型の姿をしており、時代によって役割が大きく変わりました。
では、過去と現在でどんな違いがあるのでしょうか。
ここからは、ブードゥー人形の効果や色の意味、起源についてご紹介します。
効果は?
ブードゥー人形の効果は、過去と現在で正反対の意味を持っています。
- 過去:呪術に使う人形
- 現在:幸運のお守り・厄除け
昔のブードゥー人形は、呪術や報復に使われていたといわれています。
恨みを持つ相手に災いをもたらすための道具でした。
日本でいう藁人形に近い存在です。
一方、現在のブードゥー人形はお守りとして広まりました。
主に、次のような願いに効果があるとされています。
- 家内安全
- 病気や怪我の回復
- 恋愛や結婚成就
- 勉強や仕事の成功
- 厄除け
今では、願いを託す小さなお守りとして親しまれています。
色の意味
ブードゥー人形は、願いごとによって色が変わります。
- 赤:勝負運
- 青:健康運
- 黄色:金運
- 緑:成績運
- ピンク:恋愛運
- オレンジ:厄除け
もともとは、人形の色に意味の違いはなかったと考えられます。
色ごとの願いが生まれたのは、現代になってからです。

ブードゥー人形は、毛糸の色が増えたことでカラフルになり、ほっこりするようなかわいさが出てきました。
この見た目の変化が、2000年代のブームにつながったようですね!
どこの国が起源?
ブードゥー人形は、西アフリカが起源の人形だと考えられます。
また、この人形はヴードゥー教と深い関わりがあることも知られています。
ヴードゥー教は、奴隷貿易によってカリブ海へ運ばれ、ハイチで広がった民間信仰です。
その後、カトリックと混ざりながら形を変え、ニューオリンズにも伝わりました。
16世紀ごろに形が整い、1992年にはベナンの国教に制定されました。
現在では移民の影響もあり、信仰は世界中に広がっています。
昔は魔術に使われることがあり、その中でブードゥー人形が使われたと伝えられています。
【ばけばけ】ブードゥー人形と小泉八雲との関係


小泉八雲さんは、ヴードゥー教に興味を寄せていたといわれています。
ドラマでブードゥー人形が登場したのも、この史実と関係している可能性があります。
小泉八雲さんは、27歳のときにニューオーリンズへ移住しました。
その後、約10年間この地で暮らし、記者として活動しています。
当時のニューオーリンズにはヴードゥー教を信仰する人々が多く住んでいました。
その文化に触れるなかで、小泉八雲さんも関心を持つようになったのかもしれません。
小泉八雲さんはヴードゥー教に関する記事を何度も執筆していたそうです。
その背景には、現地で出会った人々や文化との交流があったと考えられます。
ブードゥー人形は、ヴードゥー教と深く結びついた存在です。
この史実をふまえると、ドラマでブードゥー人形が登場した理由も見えてきます。
一方で、小泉八雲さん自身がヴードゥー教を信仰していたという記録は残っていません。
興味を持って取材し、あくまで客観的な立場で関わっていたようです。
そのとき得た視点が、後の創作にも影響を与えたのかもしれません。
Q&A


まとめ
ブードゥー人形は、昔は呪術に使われていた人形です。
今は、主に願いごとを託すお守りのようなアイテムとして親しまれています。
また、色ごとに恋愛運・金運・健康運などの意味が分かれています。
こうした色別の楽しみ方は、現代になってから広まった文化です。
ブードゥー人形は、ヴードゥー教の文化と深く繋がりがあります。
そのため、ルーツはヴードゥー教が生まれた西アフリカだといえるでしょう。
『ばけばけ』に登場した背景には、小泉八雲さんの経験が関係している可能性があります。
小泉八雲さんは、若い頃にヴードゥー教へ興味を持っていました。
そのため、新聞記者時代にたびたび記事で紹介していた史実が残っています。
ただし、ヴードゥー教を信仰していた記録はありません。
あくまで、学問的な関心として扱っていたとされています。
この時期の体験が、のちの執筆活動に影響したのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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