『あんぱん』最終回で、のぶは病気を抱えながらも生き抜きました。
では、その後のぶはどうなったのでしょうか。
病気は完治したのか、それとも再び悪化したのか。
史実を見ると、モデルの小松暢さんとの間に違いがあることがわかります。
今回は、
- のぶのその後の展開に関する考察
- 史実の小松暢さんとの違い
この2点をわかりやすく解説します。
【あんぱん】のぶはその後どうなった?

『あんぱん』で、のぶは最終回のあと亡くなった可能性が高いと考えられます。
ドラマでは、のぶは最終回まで生き抜きました。
死を描かず『生きる姿』で物語は締めくくられます。
しかし史実を見ると、モデルの小松暢さんは闘病の末に亡くなっています。
そのため、のぶも最終回のあとに亡くなったと考えられるのです。
では、なぜドラマで亡くなる場面は描かれなかったのでしょうか。
ここからは、のぶのその後とその理由について考察します。
亡くなる場面が描かれなかった理由
のぶの死が描かれなかったのは『死』ではなく『希望』を描くためだったのかもしれません。
最終回は『生き続けるのぶ』の姿で幕を閉じました。
史実を見ると、のぶが亡くなり、たかしが生き続ける展開も考えられます。
しかし、その場面はあえて描かれなかったようです。
最終回の副題は『愛と勇気だけが友達さ』。
この言葉に重ねると、理由は次の3つに整理できます。
- 希望を残すための演出
- やなせたかしさんの精神を反映
- 余韻を視聴者に委ねる
『死』ではなく『生きる姿』で終えたことで、前向きな印象が残ります。
のぶの未来を描かなかったことで、視聴者が想像できる余白が残りました。
その結果、悲しみよりも温かさや希望が心に残るラストになったといえるでしょう。
これは朝ドラらしい前向きな締め方だったのではないでしょうか。
のぶのその後の考察
のぶは、最終回の少しあとに亡くなったと考えられます。
史実では、モデルの小松暢さんが1993年11月に死去しました。
『あんぱん』の最終回の時代設定は1993~1994年ごろ。
重ね合わせると、のぶも同じような未来を迎えた可能性が高いです。
小松暢さんは、亡くなる直前まで元気に過ごしていました。
しかし次第に、がんの影響で足や腰に痛みが出て車椅子生活に。
その後、入院を経て亡くなります。
ドラマでは描かれませんでしたが、のぶもまた似た未来を歩んだのかもしれません。
【あんぱん】のぶのその後と史実との違いを解説

のぶのその後と、モデルの小松暢さんの史実にはいくつかの違いがあります。
違いのポイントは次の3つです。
- 治療方法
- アンパンマンの読み聞かせ
- 愛犬
ここから、それぞれを詳しく見ていきましょう。
治療方法
治療方法はドラマと史実で大きく異なります。
『あんぱん』では、のぶが手術後にどんな治療を受けたのか描かれていません。
ドラマで、たかしが「治療法を試そう」と声を掛ける場面はありました。
しかし、具体的な治療は不明のままです。
一方、史実では小松暢さんは『丸山ワクチン』で治療を受けました。
やなせたかしさんは、漫画家の里中満智子さんから治療法を教えてもらったのです。
里中満智子さん自身もがんを経験しており、試した治療法をリスト化して渡しました。
その結果、小松暢さんは奇跡的な回復を見せました。
ここが、ドラマと史実の大きな違いだといえるでしょう。
アンパンマンの読み聞かせ
アンパンマンの読み聞かせはドラマオリジナルの設定です。
のぶは術後に『アンパンマン』を子どもたちに読み聞かせていました。
しかし史実を見ると、小松暢さんが実際に読み聞かせをした記録はありません。
体調が良くなったあとに復帰したのは、茶道の稽古でした。
このことから、読み聞かせのエピソードはドラマ独自の演出だと考えられます。
愛犬
ドラマと史実では愛犬の描かれ方が大きく違います。
『あんぱん』では、のぶが術後に愛犬『ボン』を迎える場面がありました。
しかし史実では、犬をもっと早い時期から飼っていたことがわかっています。
しかも一匹だけでなく、三匹の犬を飼っていました。
晩年、やなせたかしさんはマンションに引っ越しをします。
その時、近所の人から引き取った犬が『チャコ』でした。
小松暢さんはチャコをとても可愛がっていました。
入院中にも病院へ連れてきてもらったといいます。
小松暢さんが亡くなった1か月後、チャコも同じ『22日』同じ時刻、同じ癌で死去。
やなせたかしさんは、「カミさんがチャコを連れて行ったと思った」と語っています。

Q&A

まとめ
『あんぱん』で、のぶはその後亡くなった可能性が高いです。
ドラマでは、最終回まで生き抜いた姿が描かれました。
死を描かず『生きる姿』で、最終回を迎えました。
しかし、史実のモデル『小松暢さん』は1993年に亡くなっています。
このため、のぶも最終回のあとに亡くなった可能性が高いと考えられます。
違いが見られるのは、治療方法・アンパンマンの読み聞かせ・愛犬の3つです。
丸山ワクチンによる治療や、愛犬チャコとの不思議な絆などの実話が残っています。
『あんぱん』が最終回を迎えたのは寂しいですね。
この物語からは、たくさんのメッセージを受け取りました。
何度も見返したくなる作品であり、心に深く刻まれた作品でした。
さらに、嬉しいことにスピンオフ特番の放送も決定。
今度はどんな物語が描かれるのか、期待が高まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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