朝ドラ『あんぱん』で、たかしは『独創漫画派』に所属しました。
この独立漫画派は、やなせたかしさんの実体験をもとに作られたと考えられています。
モデルは『独立漫画派』と『漫画集団』という実在した漫画団体の可能性が高いです。
今回は、独創漫画派のモデルとなった団体やそのメンバーについて詳しくご紹介します。
【あんぱん】独創漫画派のモデルは2つ!

『あんぱん』の独創漫画派は『独立漫画派』と『漫画集団』がモデルの可能性が高いです。
独創漫画派は、この2つの団体をもとに作られた架空の漫画グループと考えられます。
この記事では、独創漫画派のモデルが2つある理由を詳しく解説。
さらに、独立漫画派と漫画集団の歴史や特徴についてもわかりやすくご紹介します。
独創漫画派のモデルが2つある理由
『あんぱん』の独創漫画派は、やなせたかしさんの史実から2つの団体がモデルと考えられます。
主な理由は、以下の2点です。
- 名前が似ている(独創漫画派と独立漫画派は漢字が一文字違い)
- 時代的にやなせたかしさんが所属していたのは漫画集団の時期
やなせたかしさんが初めて所属したのは『独立漫画派』でした。
『あんぱん』でたかしが初めて所属した団体の『独創漫画派』と名前がよく似ています。
また当時、やなせさんは三越百貨店勤務中に独立漫画派に所属。
1953年に退職し、その後漫画集団へ移りました。
ドラマでも、たかしが三越百貨店退社後、1953年頃に独創漫画派に入りました。
史実ではやなせさんはすでに漫画集団に所属している時期です。
つまり、独創漫画派はこの2つの団体の要素を合わせて作られたと考えられます。
独立漫画派とは?
独立漫画派は1947年に結成された若手漫画家の団体です。
結成メンバーは小島功さん、関根義人さん、中島弘二さん、馬場辰夫さんの4人。
当時は『漫画集団』という大手グループが雑誌の発表をほぼ独占していました。
そのため、新人や若手漫画家の活動の場は非常に限られていました。
そこで若手の活動場所を増やすために独立漫画派が作られました。
初めは、原稿料の安いカストリ雑誌に作品を発表していました。
やがて、若手の発表の場を増やすため、『がんま』という同人誌を創刊。
『がんま』は日本初の漫画同人誌として知られています。
やなせたかしさんなど、多くの有名漫画家を輩出した団体です。
漫画集団とは?
漫画集団は、かつて日本漫画界の中心的な団体の一つでした。
1932年に若手漫画家たちが『新漫画派集団』を結成。
事務所を構え、共同で仕事を受ける制作プロダクションのような形態でした。
これにより若手漫画家の活動機会が増え、漫画界での存在感が高まりました。
活動停止を経て、1945年に『漫画集団』に改名して再始動。
新しい雑誌や新聞を中心に人気を集め、主流派として活躍しました。
1960年代以降は日本漫画家協会が発足し、漫画家の親睦や交流を目的とした団体に変わりました。
漫画雑誌の協力や交流イベントの開催も行っていたそうです。
漫画集団が登場しない理由
『あんぱん』に漫画集団が登場しないと考えられる理由は、主に2つあります。
- ストーリー簡略化
- 人物・人間関係の整理
ストーリーの簡略化
朝ドラは1話15分のため、すべての出来事を描けません。
そのため、史実の経歴を簡単にまとめる必要があります。
結果として、独立漫画派と漫画集団が1つの団体として描かれている可能性が高いです。
人物・人間関係の整理
漫画集団には多くの漫画家が所属し、有名な漫画家も多数含まれます。
多くの人物が登場すると、物語が複雑になりやすいです。
『あんぱん』はたかしとのぶ、両方の物語を描いています。
そのため、たかしに深く関わる人物だけが登場している可能性があります。
【あんぱん】独創漫画派モデルとなった実在の団体メンバーまとめ

『あんぱん』の独創漫画派のモデルは、『独立漫画派』と『漫画集団』の2つの実在団体です。
この2つの団体には、多くの有名漫画家が所属していました。
ここでは、それぞれの代表メンバーを紹介します。
独立漫画派の代表メンバー
独立漫画派の代表的なメンバーは以下の3人です。
- 小島功(こじまいさお)さん
- 久里洋二(くりようじ)さん
- 針すなお(はりすなお)さん
小島功さん
漫画家でイラストレーターとしても活動。
独立漫画派の創設メンバーで中心的存在でした。
美人画を得意とし、『仙人部落』が代表作です。
日本漫画家協会の会長も務めました。
久里洋二さん
アニメやイラスト、絵本制作で幅広く活躍。
テレビやCMの制作も手掛け、独自の表現が評価されています。
針すなおさん
漫画家・イラストレーターとして有名。
特に似顔絵の名手として知られ、政治家や芸能人の似顔絵を数多く手掛けました。
合気道8段の段位を持ち、武術指導者としても知られています。
漫画団体の代表メンバー
漫画集団には、多くの有名漫画家が所属しました。
ここでは、代表的な3人を紹介します。
- 赤塚不二夫(あかつかふじお)さん
- 藤子不二雄(ふじこふじお)さん
- 手塚治虫(てづかおさむ)さん
赤塚不二夫さん
日本を代表する漫画家の一人です。
ギャグ漫画の巨匠として知られています。
代表作に『おそ松くん』『天才バカボン』があります。
藤子不二雄さん
藤本弘さんと安孫子素雄さんの漫画家コンビのペンネームです。
1987年に独立し、別々に活動を始めました。
共同作品には『パーマン』などがあります。
藤子・F・不二雄さんは『ドラえもん』が有名です。
藤子不二雄Ⓐさんは『笑ゥせぇるすまん』などの作品が知られています。
手塚治虫さん
『マンガの神様』と呼ばれる漫画家・アニメ監督です。
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』などの名作を生み出しました。
日本のテレビアニメの基礎を作り、多くの漫画家に影響を与えました。

『あんぱん』には手塚治虫さんをモデルにした『手嶌治』が登場していますね!
【あんぱん】独創漫画派のQ&A


独創漫画派とは?
朝ドラ『あんぱん』に登場する独創漫画派は、実在した漫画家の団体をモデルにした架空のグループです。若手漫画家の活動の場として描かれています。
独創漫画派のキャストは誰?
大島コオ役は七瀬公さん、三浦光雄役は池田努さん、久里田洋役は江原パジャマさんが演じています。
独創漫画派のモデルとなった実在の団体は何ですか?
独立漫画派と漫画集団という、日本漫画界で活躍した2つの実在団体がモデルの可能性が高いです。
独立漫画派の代表的なメンバーは誰ですか?
小島功さんや久里洋二さん、針すなおさんなどが所属していました。
漫画集団の代表的なメンバーは誰ですか?
赤塚不二夫さんや松本零士さん、藤子不二雄さんなど日本の漫画史に名を残す多くの有名漫画家が所属していました。
まとめ
『あんぱん』の独創漫画派は、実在した2つの漫画家団体をモデルの可能性が高いです。
モデルとされるのは、やなせたかしさんが所属した『独立漫画派』と『漫画集団』です。
名前が似ていることや、やなせたかしさんの所属歴から、この2つの団体が元になっていると考えられます。
独立漫画派は、1947年に結成された若手漫画家のグループです。
小島功さんや久里洋二さん、針すなおさんらが所属し、新人の活躍の場を作りました。
日本の漫画界に大きな影響を与えた団体として知られています。
一方、漫画集団は1932年に制作プロダクションのような形でできた団体です。
赤塚不二夫さん、藤子不二雄さん、手塚治虫さんなど、日本を代表する漫画家が多数所属していました。
戦後の漫画界をリードした存在としても有名です。
『あんぱん』は1話15分と短いため、物語をわかりやすく伝える工夫がされています。
登場人物や団体も整理されて描かれている部分があります。
そのため、実在の2つの団体を『独創漫画派』としてまとめている可能性が高いです。
こうした工夫により、やなせたかしさんの漫画家としての歩みが伝わりやすくなっています。
また、当時の漫画界の様子もわかりやすく描かれています。
『独立漫画派』に所属したたかしは、これからどんな活躍を見せるのでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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