『とと姉ちゃん』68話(2025年8月11日再放送)は、常子が雑誌作りに挑戦します。
戦争の影響で深川の空気は重くなっていました。
しかし、家族や仲間たちはそれぞれの道を進みながらも前を向いています。
そんな中、常子は『人の役に立つ雑誌』とは何か、と考え始めます。
そして、常子は今後の人生の中で大きな影響を与える『花山伊佐治』と出会い・・・。
『とと姉ちゃん』68話のあらすじと感想をご紹介します。
前回67話のあらすじはこちら。
とと姉ちゃん68話のあらすじ

『とと姉ちゃん』68話(2025年8月11日再放送)では、常子が新しい仕事に取り組み始めます。
それぞれの決断
戦況が悪くなり、深川の町には重たい空気が漂っていました。
夕食の時間、体調の優れない滝子はほとんど食事ができません。
そんな滝子の様子を、常子たちは心配して見守っていました。

私、大学を卒業したら工場で働くことにします。
それを聞いた常子は、小説を書くことについて尋ねます。
鞠子は「小説を書くことは諦めない」と答えました。
色々と考えた末の決断だと言います。
その後、清も話し始めます。
清は誘われている会社に入社することを滝子に伝えました。
今の店の状況を考えると、それが最も現実的な選択だと判断したからでした。
滝子は「清が決めたことなら反対はしない」と答えました。
清が働く会社は、国が設立した木材管理の会社で、安定した給料が支払われるといいます。
青柳商店は隈井に任せ、清は外で収入を得ることに専念します。
美子は、一日でも早くこの状況が改善することを願っていました。
しばらく黙っていた隈井が口を開きました。



みなさんに明るい話をご提供しようかと。
ある日、青柳商店の前に子どもたちが集まってきました。
店の前には『青柳教育玩具』と書かれた旗が立っています。
隈井は木の切れ端で作ったおもちゃを子どもたちに配りました。
続く重苦しい空気を吹き飛ばしたいという隈井の思いでした。



こんなに明るい気持ちになったのは久しぶりです。隈井さんありがとうございました。



あっしは泣き虫ですけど、人のことは笑わす方が好きなんですよ。
隈井の言葉に、常子は何かひらめいたようでした。
人の役にたつこと



読者を笑わせる?
常子が考えた『人の役に立つこと』は、読者の暮らしを明るくすることでした。



こんなご時世だからこそ、読者のみなさんに少しでも笑ってもらえるような読み物を載せたいんです。
しかし、周りの反応は冷たく、不安になる常子。



小橋くん、それは君が来る前に私が提案した企画と同じだ。
実は、その企画は他のメンバーから反対されていました。
時代の流れを考えると、難しいと判断されたのです。
会議で多数決を取ると、賛成したのは常子と谷だけでした。
諦めかけたとき、五反田が手を挙げました。



美しい女性の悲しい顔は見たくないので。
五反田は、笑える雑誌が欲しいと賛同してくれました。
その後、同僚たちも本心ではそう思っていたと手を挙げます。
最終的に満場一致で常子の企画が通りました。
注文を受ける滝子
昭和16年4月、『甲東出版』は忙しく動いていました。
この時期に、ユーモア特集の目玉となる話が届いたのです。
暗い時代の中でも、常子や編集部の人々は前向きに歩み続けていました。
鞠子は大学を卒業後、工場で事務の仕事に就きました。
清も誘われていた木材会社で働いています。



お母様、お食事どちらで召し上がりますか?
しかし、返事がなく部屋に入ると滝子の姿はありませんでした。
君子が探すと、滝子は昔なじみのお客さんと話していました。
その男性は、孫のために家を建てたいと言いました。
時代の流れからすれば難しい注文でした。
しかし、滝子は一瞬考えた後にこう答えました。
「お任せください。ちゃんと良い木を用意してみせます。」
清に任せず、自分でやると張り切っています。
その晩、君子から日中の出来事を聞いた常子たち。



あんな元気そうなおばあさまのお顔みるの久しぶり。
鞠子は滝子の体調を心配します。
しかし、常子は「張り合いがあっていいのかもしれない」と話しました。
花山との出会い



内務省!?そんなところまで。
宣伝部長をしている花山という男性から、挿絵を受け取りに行ってほしいと頼まれました。
花山は、五反田の学生時代の先輩でした。
言われた通りに、常子は花山のところへ向かいます。
その道すがら、五反田が教えてくれた花山の性格を思い出しました。
「気難しい人で、日によって気に入らない点が違うから注意して」とのこと。
内務省にある花山の部屋の前に着いた常子。
「失礼します」と声をかけて、中で働く人に花山の居場所を尋ねました。
席を教えてもらいましたが、「今は話しかけないほうがいい」と言われます。
真剣な表情で書類を見ている花山に常子は話し掛けました。



帰れ、邪魔するな。
何を言っても「帰れ、邪魔するな」を繰り返す花山。
そしてついに・・・。



三度も言わせるな!
この出会いは、後に常子の人生に大きな影響を与える出来事となります。
とと姉ちゃん68話の感想


68話では滝子の体調が少し気になりました。
話す様子や周りの気遣いから、あまり元気がないように見えます。
でもそんな中、常子が『人の役に立つもの』を見つけられたのは明るい出来事でした。
常子が考えたのは『読者を笑わせること』。
暗い時代だからこそ、笑顔を届けたいという気持ちが伝わってきます。
一度は企画が危うくなりましたが、みんなも本当は面白い雑誌を作りたいと思っていたようですね。
また、新しく登場した花山はクセのある人物でした。
これから、花山が物語で大きな役割を果たしそうです。
花山との出会いが常子の人生にどう影響するのか、とても楽しみですね。
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