朝ドラ『あんぱん』第19週から登場する『いせたくや』。
たくやは、たかしの人生に大きな影響を与える存在です。
実は、たくやにはモデルとなった実在の人物がいます。
今回は、たくやのモデルや史実との違いをご紹介したいと思います。
【あんぱん】たくやのモデルは?

たくやのモデルは、数々の名曲を手がけた作曲家のいずみたくさんです。
『あんぱん』に登場する『いせたくや』には、実在のモデルが存在します。
この点については、NHK公式サイトでも明示されています。
ちなみに、たくやの役名の由来について公式発表はありません。
しかし、名前の響きからいずみたくさんにちなんでいると推測されます。
ここからは、たくやの役柄や、モデルとされるいずみたく氏の経歴や代表曲について詳しくご紹介します。
たくやの役柄
『あんぱん』に登場するたくやは、たかしの生涯において重要な友人となる人物です。
二人の出会いが描かれるのは、第19週。
舞台は銀座のカフェです。
出会った当時、たくやは18歳。
演劇学校に通い、芝居と音楽を心から愛する学生でした。
この偶然の出会いをきっかけに、二人の交流が始まります。
その後、たくやは音楽の道を本格的に歩み始めます。
やがて数々の名曲を生み出す人気作曲家へと成長していきます。
モデルのいずみたくとは?
『あんぱん』に登場する『いせたくや』のモデルは、実在の作曲家いずみたくさんです。
ここでは、いずみたくさんのプロフィールや作曲家としての経歴について詳しく解説します。
いずみたくのプロフィール
- 名前:いずみたく
- 本名:今泉隆雄(いまいずみたかお)
- 出身地:東京都
- 生年月日:1930年1月20日
- 没年月日:1992年5月11日(62歳没)
いずみたくさんは、若い頃から演劇や芝居を好む青年でした。
そのため、学校卒業後は舞台芸術学院の演劇学科に進学し、専門的に学んでいます。
卒業後はダンプ運転手として働きながら、有名な作曲家に師事し、作曲の腕を磨きました。
その後、ラジオ音楽番組のグランプリ受賞などを経て、作曲家として数多くのヒット曲を手がけました。
晩年には、作曲家としての活動だけでなく、政治家としても活動。
文化・芸術への予算増加に尽力しました。
しかし志半ばで病気を患い、1992年に肝不全のため62歳で亡くなりました。
いずみたくの代表曲
いずみたくさんが手がけた名曲は数多くあります。
その中でも特に有名な代表曲を5つご紹介します。
- 見上げてごらん夜の星を
- いい湯だな
- 女ひとり
- フェニックス・ハネムーン
- 手のひらを太陽に
これらの楽曲は、いずみたくさんの幅広い音楽活動を象徴する代表作です。
総作曲数は15,000曲以上ともいわれ、歌謡曲や童謡に加え、CMソングなど多彩なジャンルで活躍しました。
特に『見上げてごらん夜の星を』は、作詞家の永六輔さんとの共作で生まれた大ヒット曲です。
この作品の舞台裏で、いずみたくさんは舞台美術を担当していたやなせたかしさんと出会いました。
この出会いは、のちに『アンパンマン』の音楽にもつながる重要な縁となります。
いずみたくとやなせたかしの関係
いずみたくさんとやなせたかしさんは、舞台や音楽制作を通じて深い信頼関係を築きました。
ふたりの代表的な共作が、童謡『手のひらを太陽に』です。
作詞をやなせたかしさん、作曲をいずみたくさんが担当。
この曲は大ヒットし、ふたりの名前を広く知らしめました。
いずみたくさんが多忙になった時期、やなせたかしさんは連絡を控えたといいます。
しかし、ふたりの絆は揺らぐことなく、長く音楽を通じてつながり続けました。
いずみたくさんはやなせたかしさんの代表作『それいけ!アンパンマン』の音楽制作にも携わります。
『アンパンマンのマーチ』や舞台版の楽曲など、数多くの作品を担当しました。
そして、遺作となった『すすめ!アンパンマン号』も、やなせたかしさんの作詞による楽曲です。
病床のいずみたくさんは、妻に口述筆記を頼みながら最後まで作曲をやり遂げたといわれています。
このエピソードからも、ふたりの強い信頼と深い友情を感じることができます。
【あんぱん】たくや役は大森元貴
『あんぱん』で、いせたくや役を演じているのは大森元貴(おおもりもとき)さんです。
- 名前:大森元貴(おおもりもとき)
- 出身地:東京都
- 生年月日:1996年9月14日
- 血液型:A型
- 年齢:26歳(※2025年8月現在)
- 所属事務所:Project-MGA
大森元貴さんは、人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」のボーカルとして知られています。
作詞・作曲も手掛けるシンガーソングライターで、数々のヒット曲を生み出してきました。
音楽に情熱を注ぐその姿は、『あんぱん』で演じるいせたくやのキャラクターとも重なります。
俳優としては、2025年4月公開の映画『#真相をお話しします』で演技に初挑戦。
この作品で高い評価を得て、次に挑むのが『あんぱん』です。
音楽活動に加えて俳優としての活躍が期待される大森元貴さん。
物語にどんな彩りを加えるのか、注目が集まっています。
【あんぱん】たくやと史実の違いを解説

『あんぱん』に登場するいせたくやと、モデルであるいずみたくさんとの史実にはいくつかの違いがあります。
現時点で確認できる相違点は次の4つです。
- 出会った場所
- 出会いの時期
- メイコとの歌唱練習
- 演劇学校の経歴
以下で詳しく見ていきましょう。
出会った場所
史実では、やなせたかしさんといずみたくさんはミュージカルの現場で出会いました。
共通の知人である永六輔さんの紹介を通じて初対面しています。
一方、『あんぱん』では、いせたくやとたかしが銀座のカフェで偶然出会う場面が描かれています。
たくやが演劇についてたかしに相談したことが、ふたりの縁の始まりとなりました。
このように、出会った場所やきっかけにはドラマと史実で違いがあることがわかりました。
出会いの時期
やなせたかしさんといずみたくさんが実際に出会ったのは、1960年頃とされています。
しかし『あんぱん』では、たかしとたくやが1948年頃に出会う設定です。
このため、ドラマでは史実より約12年早くたくやが登場しています。
なぜたくやが早く登場したのかは明らかにされていません。
ただ、今後たくやがメイコの歌のレッスンをするエピソードが描かれる予定です。
そのため、物語の進行上、先に登場させたのかもしれません。
メイコと歌唱練習
メイコと歌唱練習のエピソードは、史実と異なる可能性が非常に高いです。
『あんぱん』では、たくやがメイコののど自慢大会のために歌の練習を手伝う場面が登場します。
しかし、史実には小松暢さんの妹がいずみたくさんと練習した記録はありません。
そのため、この歌唱練習のシーンはドラマオリジナルのストーリーであると考えられます。
演劇学校の経歴
史実では、演劇学校を中退ではなく卒業していたことがわかりました。
一方、『あんぱん』では、たくやは演劇学校を中退してタクシー運転手として働き始めます。
史実では、いずみたくさんは卒業後にダンプ運転手として働きながら作曲活動を始めました。
卒業後の職業は同じ運転手ですが、タクシーとダンプと車の種類が異なります。
【あんぱん】たくやに関するよくある質問

まとめ
『あんぱん』に登場する「いせたくや」は、作曲家・いずみたくさんがモデルとされています。
公式サイトでも明記されており、役名の由来もいずみたくさんに関係している可能性が高いです。
ドラマと史実には違いがあります。
たとえば、史実でのやなせたかしさんとの出会いは1960年頃のミュージカルの制作現場でした。
一方、ドラマでは1948年頃の銀座カフェに変更。
さらに、メイコとの歌唱練習や演劇学校中退といった設定も、史実にはないエピソードです。
モデルとなったいずみたくさんは、童謡『手のひらを太陽に』などの名曲を生み出した国民的作曲家。
やなせたかしさんとの絆は深く、『アンパンマンのマーチ』など、数多くの楽曲を手がけました。
そして、いせたくやを演じるのは、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さん。
第19週から登場予定で、音楽と芝居に情熱を注ぐ青年をどのように演じるのか期待されています。
今後、たかしとたくやの関係が物語にどんな影響を与えるのか。
見逃せない展開が続きそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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