朝ドラ『あんぱん』で、登美子に会いに行った嵩。
嵩は、登美子から1円札を渡されました。
登美子は、嵩に1円で何かを食べて帰るように告げます。
では、1円は現在のいくら位の価値なのでしょうか。
1円の現在の価値や何が買えるのか調査しました。
あんぱん1円はいくら?

『あんぱん』10話で、登美子に会いに行った嵩。
登美子は、嵩にお金を渡して帰るように告げます。
嵩に渡そうとした金額は、1円札。
では、1円は現在のいくらなのでしょうか。
現在の価値
あんぱんで登美子が渡した1円は、いくらなのでしょうか。
1円は現在の約636円前後の価値だと考えられます。

現在の価値で考えると、すごい価値ですね!
では、1円は当時どの位の価値があったお金だったのでしょう。
あんぱん第10話の時代設定は、昭和2年頃。
昭和初期に発行されていた硬貨は、4種類。
紙幣は、6種類ありました。
- 硬貨:1銭・5銭・10銭・50銭
- 紙幣:1円・5円・10円・20円・100円・200円
ちなみに、1銭が100枚で1円になります。
次に昭和初期の初任給を見てみましょう。
最終学歴・職業 | 初任給 |
---|---|
中卒(男性) | 約35円 |
大卒 | 約73円 |
国家公務員 | 約75円 |
当時、日雇い労働者の給料は約1.6円だったと言われています。
登美子が嵩に渡そうとしたお金は、1円。
登美子は、高額なお金を嵩に渡そうとしたことになります。
過去回で、屋村が10銭であんぱんを販売しようとしました。
その時、釜次達は10銭が高い反応でしたね。
つまり、10銭でも当時は気軽に出せる金額ではなかったはずです。
財布から1円札を迷いもなく出した登美子。
出てきた家もとても立派でした。
おそらく、登美子の再婚相手はお金持ちだと考えられます。



必死の思いで登美子の家まで歩いてきた嵩。
それなのにお金を渡され帰れと言われ、どんな気持ちだったでしょうか。嵩の気持ちを考えると切なくなります。
何が買えた?
登美子は、嵩に1円で何か買って帰るように伝えました。
最終的に嵩は1円を受け取ることなく、その場を後にします。
では、1円があったら何が買えたのでしょうか。
昭和初期の物価を見てみましょう。
品目 | 値段 |
---|---|
駄菓子 | 約1~2銭 |
バナナ | 約6銭 |
うどん | 約10銭 |
キャラメル | 約10銭 |
駅弁 | 約30銭 |
当時、駄菓子は約1~2銭で購入することができたそうです。
もし、1円があれば50~100個の駄菓子を購入できることに。
うどんは10杯、駅弁も3つは食べることができます。
ちなみに、当時の電車の最低料金は5銭。
1円を貰っていれば、嵩は電車で帰ることもできたはず。
もしかしたら、登美子は電車賃も考えていたのかもしれません。
まとめ
- 1円は、現在の約636円くらいの価値
- 当時の子どもにとって高額なお金
- 駄菓子やうどんなど、大抵の食事は購入できた
あんぱんで、登美子が嵩に渡そうとした1円の価値を調べました。
1円は、当時の物価を考えると高額だったと考えられます。
食べ物なら、大抵の物は購入できたかもしれません。
高額だと考えられる1円を嵩に渡そうとした登美子。
1円には、どんな思いが込められていたのでしょうか。
ちなみに、嵩が登美子に会いにいったのは実話なのか調べました。
調べた結果、実話ではない可能性が考えられます。
やなせたかしさんの著書を何冊か拝見しました。
史実では、やなせたかしさんの母親は再婚。
やなせたかしさんは、親戚の家に預けられています。
そして、初めは母親が再婚したことを知らなかったそうです。
ここまでは、史実通りに物語が進んでいました。
しかし、母親の再婚先に会いに行ったという史実は見つかりませんでした。
そのため、このエピソードはあんぱんのオリジナル。
物語を面白くするために作られた話かもしれません。
もし今後、新しい情報が分かりましたら追記させていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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